神事「夏越の大禊」の世界観

神楽太鼓と篳篥で表現 桐生の有鄰館で30日

桐生出身の打楽器奏者・石坂亥士さんと篳篥(ひちりき)奏者・中村仁美さんによる公演「夏越の大禊~楽の記憶~」が30日午後7時から、桐生の有鄰館酒蔵で開かれる。

世界的な打楽器奏者・土取利行氏に師事した石坂さん(71年生まれ)は、神楽太鼓や銅鑼、アフリカンドラムなどを用い、ソロ演奏に加え多ジャンルのアーティストとセッションを行う。伝統芸能の中に脈々と流れる日本のスピリットを追求している。一方、中村さんは東京芸大大学在学中に雅楽と出会い、同大学院修了後、雅楽の古典曲や現代音楽作品の演奏、和洋楽器との共演、即興演奏など幅広い活動を展開。雅楽演奏団体「伶楽舎」メンバーで、海外での公演も多い。

今公演では古来から神社で行われている、心身の穢れや罪、過ちを祓い清める神事「夏越の大禊」の世界観を、神楽太鼓と篳篥で表現することを試みる。石坂さんは、「日本で古来から使われている伝統楽器が、歴史ある空間でどのように融合していくのかを是非、体感して欲しい」と話す。

一般4000円、小学生以下無料。問い合わせはストウさん(090・4965・9005)へ。

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