お笑いコンビ「タイムマシーン3号」ボケ担当 関 太 さん

「『ぐんま一番』でのポジションは一番下っ端ですけど、グルメ担当として群馬のおいしい情報をどんどん発信していきたい」と話すタイムマシーン3号の関さん。隣は番組宣伝部長のぐんまちゃん=前橋駅

「僕らが群馬を教えます、ではなく『こんな良いとこがあるんだ!』『こんな凄いとこがあるんだ!』と視聴者と同じ目線で、驚きや感動を伝えたい」

群馬県を巡り、全市町村の魅力を紹介する県広報情報バラエティ番組「ぐんま一番」に、今春から出演するお笑いコンビ「タイムマシーン3号」。M-1グランプリやキングオブコントでの決勝進出の実績を持つ実力派は、今やテレビで引っ張りだこだ。デブキャラで人気急上昇中のボケ担当関太さんは、旧六合村出身。2015年から中之条町観光大使を務めるなど地元でも活躍の場を広げている。「最終目標は秀さん、井森さんのポジション。ぐんま大使です!」と大きな野望を抱く関さんに番組や笑いへの思い、今後の夢などを聞いた。

【目指せ「影の主役!」】

Q「ぐんま一番」では宣伝部長補佐というポジションですね

番組のドンは宣伝部長のぐんまちゃん、そして新潟出身の相方・山本がなぜか僕の上司という設定。一番下っ端ですけど、ほかの人を強力にフォローすします。補佐がいないと仕事がまわらないぞ」と言われるような「影の主役」を目指したい。

Q番組で気を付けていることは

群馬出身ですが、知らないことがいっぱい。僕らが教えます、ではなくて「こんな良いところがあるんだ」!「こんな凄いところがあるんだ!」と視聴者と同じ目線で、驚きや感動を伝えたい。それと、正直な感想を言うようにしています。ご当地料理を食べて、「あ、苦手だな」と思ったら「この味はクセがありますが、好きな人には堪らないでしょうねえ」って具合です。

Q今まで訪れた地域を教えて下さい

ロケに行ったのは18市町村。沼田では真田丸で脚光を浴びた小松姫米、川場では県が開発したニジマス「ギンヒカリ」を食べましたが、どちらも美味しかったです。千代田では苔玉作りに挑戦し、伊勢崎では渡し船に乗りました。高崎がリノベーションの街として売り出しているとか毎回、色んな発見があります。街の歴史と旬の話題、新旧織り交ぜて紹介しているところが面白い。特に「中山道しのぶ安中杉並木」「碓氷峠の関所跡」「滝は吹割片品渓谷」など、上毛かるたに詠まれている地域に行くとテンションが上がります(笑)。

Q番組出演で群馬のイメージは変わりましたか

魅力度ランキングがやけに低いけど、だからこそ油断してないなと感じます。「すき焼き」とかその際たるもの。いつの間にか俺の好物が上州名物になっていた(笑)。我らぐんまちゃんはゆるきゃらグランプリだし富岡製糸場は世界遺産だし全然、卑下することないなって。ただ、僕も群馬の皆さんも地元のことをよく知らないだけ。群馬って土を掘り返して掘り返してようやく奥のほうがらお宝が出てくるイメージ(笑)。地味に良いとこがあるので、一層好きになりました。

Q番組の魅力を教えて下さい

名所名物、旬の話題に加え僕自身、そこに住む人たちとの出会いが面白いと思う。木工職人の尋常ではないこだわりとか苔玉作っている人の不思議なリアクションとか、色んな人の思いに触れられます。情報だけでない、人との予測不能な絡みを楽しんで欲しい。

Qどんな番組にしたいですか

押しつけがましくなく、でも陰に隠れる訳でもない。何の気なしにテレビをつけた人が、「あら楽しそう!」「もうこんな季節ね」って微笑んでもらえたら良いですね。春先に咲く野の花のような、観る人の心をほっとさせる番組が理想です(笑)。

【楽しんだもん勝ち】

Q地方でも全国区でもブレイクしている理由は何だと思いますか

自分では分かりませんが、「コンビ感のテンポが良いね」と言ってもらえることは多いです。あと、僕らがずっとやってきたようなことが今、ちょっとずつ時代に合ってきたのかも。複雑なものじゃなくて、デブが単にはしゃいでるっていう(笑)。子どもからお年寄りまで喜んでもらえるよう、幅広めにやってきたのが良かったのかもしれません。

Q芸歴17年目ですが、お笑いのスタンスに変化はありましたか

デビュー時は、芸人ってスゴイだろっていう特別感や、笑いに過剰過ぎる理想を抱いていましたが、今では数ある仕事の一つでどこにでもあるものになりました。「現実」を受け入れられるようになったのでしょう。ただ、最近のお笑い界は本当に厳しい。ブームだからこそ、求められるものに柔軟に対応しながらやっていくしかないですね。

Qお笑いで大事にしていることは

緊張しないこと。高確率でコケるので(苦笑)。先輩を見ていても、自然体の方が多いし人気も高い。6割5分くらいの力で結果、笑ってもらえればラッキー。以前はスベッた時、「本当はもっと面白いのに」とイキがっていたけど、2~3年前から結果以上に「楽しんだもん勝ちだな」と思うようになりました。結婚したことが大きいかな。家に帰ると奥さんから「楽しかった?」って聞かれるんです。「あ、俺って今までウケたかどうかだけで考えていたんだ」って気付きました。やっぱり自分たちが楽しまないと、楽しさは伝わらないですよね。

Qお笑いの魅力とは

何ですかねえ。毎年毎日毎分変わっている気がします。10代の頃はライブしかなかったけれど、今はバラエティ番組のひな壇やローカル番組のロケなど色んな笑いに携われています。笑いの種類がどんどん増えているので、全然飽きない。以前、お笑いは「合法のドラック」と言っていましたが、今は「漢方」のようなものだなと思っています。即効性はないけどジワジワ効いてくる。しかも害もない。漢方のような「笑い」を続けられたら良いですね。

【冠番組を持ちたい】

Q今後やりたいことは

タイムマシーン3号のタイトルが入った冠番組や冠企画を持ちたい。テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、ネット、何でも構いません。お笑いだけでなく、ドラマや映画、CMにも出たいし写真集も出したい(笑)。未だ修行の途中なので、枠を作らず色んなことにチャレンジしていきたいですね。

Q群馬のファンの皆さんにメッセージを

群馬県の広報番組「ぐんま一番」に僕らが出ることで、群馬の魅力ランキングが1つでも2つでも上がればと良いなと思います。と同時に、「あのデブ、群馬出身なんだ」と一人でも多くの人に知ってもらえたらうれしい。ぐんまちゃんと一緒に、群馬県全体を盛り上げていきますので応援よろしくお願いします!

文/写真・中島美江子

【プロフィル】Seki Hutoshi
79年旧六合村生まれ。中之条高卒業後、東京アナウンス学院に入学。99年、同級生の山本浩司とコンビ結成。2015年に「M-1グランプリ」決勝、2016年に「キングオブコント」決勝進出。現在、「ぐんま一番」(群馬テレビ)や「有吉弘行のダレトク!?」(フジテレビ)などに出演中。