テレワークの話(Vol.25)

ソーシャルディスタンスを守って漫才をする、おぼんこぼん師匠(決して仲が悪い訳ではありません)

芸人、ミュージシャン、俳優、声優など幅広く活躍する金谷ヒデユキさんが、芸人目線で世間を斬ります。不定期連載。

今や世界中が新型コロナウィルスの猛威にさらされている状況ですが、みなさまご無事でしょうか? このコラムでも度々ご紹介している浅草漫才協会も、東京都に「緊急事
態宣言」が発令された事に伴い休業が決定。その他のイベント、ライブなども次々と延期。「不要不急の外出は控えてください」との言葉に従い、私も自宅でのテレワーク発動中でございます。

読者の方の中にもテレワーク、在宅でお仕事をされている方も多いかと思いますが、私の仕事の場合、一人暮らしの家で漫談をしてもそれはただの「ひとりごと」。そこで緊急家族会議の結果「SNSなどで作品を発信する」という方針が決定しました。「家族会議」と言っても一人暮らしなので、こちらも「ひとりごと」。言い換えれば「自問自答」です。

ツイッターで替え歌を発表し、ブログで自宅で楽しく過ごす方法などをお伝え。言ってみれば「ひとりごと」の拡散。考えてみればピン芸人の仕事は「ひとりごとの拡散」そのものかも知れない、と急に本質に気づかされているところです。SNSで発表してみると作品を見た方々から「久々笑った~」「名作!」「元気が出た!」など反響を頂き「在宅でも人に喜んでもらう事は出来るな!」とテレワークに勤しんでおります。

なのでこのコラムでも「自宅で楽しく過ごす方法」として、映画館に行かなくても自宅で見られるDVD作品をオススメします。作品名は「無限ファンデーション」。

自分の気持ちを外に出すのが苦手な女子高生が演劇部の衣装担当にスカウトされ、コミュニケーションの楽しさと難しさを知っていく。っていう話なんだけど、見てるうちに頭の中に疑問符が。???。なんか会話がギクシャクしてるんだけど、やけにリアル。言葉を発する間とか、考えてる表情とかが映画というよりドキュメンタリーを見てるよう。気になって調べてみたらこの映画、全編アドリブによる即興劇でした。前代未聞!

その事をブログで書いたら、なんと監督ご本人から連絡が!そしてさらに驚いた事にはこの映画、群馬の高崎で撮影され、しかもこの映画を撮った大崎彰監督、中央高校(今の中央中等教育学校)出身。高校の先輩でした。なんたる偶然!さらに驚いた事には、私が初めて出演した映画「金髪の草原」で助監督をしていたそうです。東京の自宅にいても地元ぐんまと繋がるテレワーク。

今回の原稿も自宅からのテレワークで群馬の読者のみなさまと繋がることを願っております。最後に最近TV番組などで出演者が距離を開ける「ソーシャルディスタンス」が行われていますが、はるか昔からそれを取り入れていた芸人がいます。何を隠そう漫才協会の大先輩、おぼんこぼん師匠です(写真参照)。

金谷ヒデユキ

金谷ヒデユキ/安中市出身。フジテレビ「タモリのボキャブラ天国」にて「地獄のスナフキン」の愛称で親しまれた音楽芸人。現在は音楽活動、芸人活動その他、声優として「機関車トーマス」、アニメ「けいおん」等にも出演。ツイッターのフォロワー募集中 https://twitter.com/kanaya_hideyuki