売って、買って、コロナに負けるな 沼田で毎日「応援販売会」実施中! 5月末まで

野菜や果物、鮮魚、パン、加工品など様々な商品が並ぶ「地元応援販売会」=沼田市白沢町

「地域に活力を!」 新型コロナウイルスの感染拡大により経済的打撃を受けている地元事業者を支援しようと、豆腐や湯葉などを販売する「町田屋」(沼田市白沢町)は、店舗前駐車場を事業者に無料開放し毎日、「地元応援販売会」を開いている。「コロナに負けるな!」を合言葉に、事業者同士が心を一つにし地域を盛り上げていく。   (中島美江子)

 

心ひとつに、地域団結!

出店者や来場者と会話する町田さん(右)

「小玉スイカの試食はいかがですか? みずみずしくて、甘くておいしいよ!」

今月20日、会場に元気の良い声が響きわたった。その主は、同販売会を企画した町田屋3代目の町田隆成専務(37)だ。この日、全身ピンクの着ぐるみで身を包み、軽快なトークと笑顔で来場者をもてなした。

豆腐や湯葉の製造販売に加え、湯葉すくい体験イベントなども行う町田屋では観光バスを受け入れていたが、コロナの影響でツアーが相次いで中止に。余剰在庫を抱える知り合いの地元農家や卸売業者も多く、町田専務は「一筋でも希望の光を灯せれば!」と店舗前駐車場での青空市を思いつく。今月13日、沼田市東部商工会に相談し、「自ら商品を持ち込んで販売すること」「アルコール消毒やマスク着用を徹底すること」などの出店条件を決め、14日から応援販売会をスタートさせた。

同商工会の宇敷喜与次事務局長(61)は、「利根沼田地域は観光に関わる事業者が多く、イベント自粛やツアーバスの中止により大きな打撃を受けています。販売先の確保に苦労している卸売業者さんも多い。『厳しい現状を何とかしたい』と地元業者さんが発案してくれた販売会をサポートしながら、地域の皆さんを元気にしていきたいですね」と力を込める。

販売会には、利根沼田地域の農家や加工業者などが出店。野菜や果物、鮮魚、干し芋、パン、茶葉、お菓子、漬物、ジャム、調味料など、購入できる商品は日によって異なる。週末ともなると10店舗近くが参加するという。

農業を行う傍ら、米麹や味噌、漬物、和調味料などの加工食品を手掛けている昭和村の吉川和孝さん(46)、博子さん(47)夫妻は、20日に初めて販売会に出店。「イベントが軒並み中止になり途方に暮れていましたが、ほかの出店者さんと情報交換できたり来場者さんとの繋がりもでき、とても勇気づけられました。先は見えませんが、これを励みに頑張っていきたいです」と笑顔で語った。

販売会の開催をSNSで知ったという戸丸孝次さん(51=川場)は、「活気があって良いですね。まだまだ自粛ムードですが、こういう取り組みは必要だと思います。困っている地元業者さんを、買って応援したい」と微笑む。

販売会は、5月末まで毎日開催されるという。町田専務は、「自分も厳しい、みんなも厳しい。でも、だからと言って落ち込んでいてもしょうがないですよね。こんな時こそ事業者同士、地元の人たちと心を一つにして苦難を乗り越えていきたい」と力強く語った。

問い合わせは、同市東部商工会(0278・53・2978)、町田屋(090・4098・0215)へ。