手と手が届く距離で、触れ合いや喜びを実感(Vol.9)

「群馬県住みます芸人(※)」として活躍する、みどり市出身コンビ「アンカンミンカン」の川島大輔さんと富所哲平さん、富岡市出身の岩瀬ガッツさんの3人が、それぞれの立場から群馬に根差した独自活動を通して感じたことを、ユーモアたっぷりにつづります。月1回連載予定。
※2011年4月からスタートした「あなたの街に“住みます”プロジェクト」で、吉本興業の所属芸人が47都道府県に実際に住み地域を盛り上げいく活動。

「えびす講でピエロになる僕。これは子供泣くわ」
「えびす講でピエロになる僕。これは子供泣くわ」

「芸人」という枠の中には、様々な人がいます。漫才やコントといったネタをする人もいれば、ギターを持ってネタをする人もいますし、小説を書く人、占いをする人、引越し業をする人などなど。何をもって芸人と言うのかはさておき、皆さんたくさんのスキルを持っているんですね。
その中にバルーンアートを得意とするバルーン芸人というのもあります。何を隠そう僕もバルーン芸人であります。レベル2くらいですが。バルーンアートを身につけたのは実は超最近で、住みます芸人になってから何か1つ特技を身に付けたいと思い、先輩である蓮華というコンビのちゃんだいさんに習いました。

このちゃんだいさんというのは凄い人で、僕の1年先輩なのですが、バルーンアートを始めてバルーンの大会で優勝し、今やバルーンの大会の審査員を務める程で、バルーン界ではM㆐1でいうところの中川家の礼二さんみたいな感じになってる程の人物です。ちゃんだいさんによるバルーンアートのレッスンを吉本の本社で受けたのですが、他にも新潟や栃木、茨城の住みます芸人が一緒にレッスンを受けていたので住みます芸人同士考えることはどうやら一緒だったみたいです。

というのも、やはり子供がいる現場が確実にあるということなんですよね。そういった場で確実に強みになる武器が欲しいと思うのは自明の理。そんなこんなで、計3回のレッスンを受けて犬やウサギ、象や熊、そして男の子に対して絶大な人気を誇る剣などを作れるようになりました。

このちゃんだいさん仕込みのバルーンアートで沼田にある子ども園で子供たちにバルーンを配ってみたところ大反響。子どもたちとても喜んでくれます。それがとてつもなく嬉しい。これは子供たちに対して凄い武器になる。たしかな手応えを引っ提げ、11月16、17日に高崎で開催された「えびす講」でピエロに扮して道行く子供たちにバルーンを配るお仕事をしてきました。意気揚々とピエロの格好をして街に繰り出しす僕。その途端、それを目にして泣き叫ぶ子供たち。昨今の「ジョーカー」や「IT」といった怖いピエロの映画がそうさせたのでしょうか。とんだピエロです。しかしながら、僕にはバルーンという武器があります。すぐさま剣や熊を作ったら泣き止んで喜んでくれました。ふぅ、危ない危ない。その調子で1日100個近くのバルーンを遊びにきてた子供たちに配布。たくさんの喜ぶ顔を見ることができました。

東京では劇場に出てネタをやるのが主流だったので、こうした触れ合いを実感することはあまりありませんでした。東京での「芸人」と「住みます芸人」というのは、もはや違う職業といっても過言ではないくらいです。手と手が届く距離でこうした触れ合いや喜びが実感できるのが住みます芸人の良いところだと思いました。

岩瀬ガッツ

岩瀬ガッツ
【プロフィール】いわせ・がっつ/87年富岡生まれ。よしもと群馬県住みます芸人。DJとしても活動中。FM OZE「岩瀬ガッツのラジオガッツ」(午後2時半)パーソナリティ。群馬テレビ「JOYnt!」出演。高崎の群馬音楽センターで「アイロックス」にDJとして毎年出演