映画「新聞記者」[先週、無観客で行われた日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見た…]

上州日和タイトル

先週、無観客で行われた日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見た。映画「新聞記者」が最優秀作品賞など3部門を受賞。東京新聞の記者、望月衣塑子さんの同名ベストセラーをベースにしたフィクション映画だ。主人公のエリート官僚を演じ最優秀男優賞に輝いた松坂桃李の笑顔や、若き記者を熱演し同女優賞を受賞したシム・ウンギョンが式典で喜び感涙にむせぶ映像を見て、「この映画、観たいな」とシネコンに走った。

一定の間隔を空けた飛び飛びの席で、マスクを着用し鑑賞。何と言っても良かったのは、官僚・杉原が正義と闇の間で葛藤するシーン。目の動きなど迫力の演技に引き込まれ、大画面に集中した。官僚と記者の攻防のドラマに最後の最後までハラハラドキドキ。もっと言いたいが、ネタバレしてしまいそうだ。

自分の仕事とは異なるものの、共通点もある「新聞」ドラマのメインは心理戦ではあっても、輪転機が回り、印刷、梱包、配達を経て、新聞が読まれる描写では、「やっぱりこれが新聞だよなあ」と1人顔をほころばせた。

様々な話題を持つ映画作品だが、新聞を手に若者が来館していたのもうれしかった。これをきっかけに、新聞そのものにももっと興味を持ってもらえたらと欲張ったことを考え、未だ余韻に浸っている。

(谷 桂)