鉄道ファンの話(Vol.6)

パーシーとヒロの間に横たわり写真をパチリ=大井川鉄道

芸人、ミュージシャン、俳優、声優など幅広く活躍する金谷ヒデユキさんが、芸人目線で世間を斬ります。不定期連載。

今年25年ぶりに復活したアニメ「笑ゥせぇるすまん」第3話に、鉄道好きのサラリーマン「加米良鉄也」役で声の出演をいたしました。昔見てた番組に出て、喪黒福造さんに「ドーン!」される、夢のような話です。アニメの内容的には悪夢でしたが…。

この収録の時にスタッフの方と色々話をしたのですが「今回は鉄道好きの話なので、とにかくその筋から文句を言われない様に、細心の注意を払って作ってます」と強調していました。その筋?Vシネやヤクザ映画なら分かりますが、その筋とは?と訊ねると返って来た答えが「鉄道好きの皆さんです」。

何しろ鉄道好きのみなさん、細部にいたるまでしっかり見ていらっしゃるので「あの路線にあの車両は走ってない」「あの型の電車のモーター音はそんな音じゃない」などのクレームが一切来ないよう、すべてにおいて細かくチェック、ていねいにていねいに作品作りをしていました。声を担当する私も、鉄道の事を調査し「583系」通称「ゴッパーサン」の発音を鉄道好きの友だちにチェックしてもらったりしました。「その筋」対策として。

そうこうするうちに不思議なもので、私自身も少しずつ鉄道が好きになり、先日、仕事で浜松に行った際には少し足を伸ばして大井川鉄道に乗車してきました。御存知でしょうか? 大井川鉄道。静岡を走るローカル線なのですが、出発駅が何と「金谷」です。そして次の駅が「新金谷」。今の金谷から、新しい金谷へと生まれ変わる鉄の道。俺が乗らずに誰が乗る!

金谷から新金谷、ローカル線特有の無人駅をはさみながら終点「千頭」駅へ。そこには、懐かしい仲間たちが待っていてくれました。「パーシー」と「ヒロ」。そう、この大井川鉄道、「きかんしゃトーマス」が実際に走る鉄道なのです。私「きかんしゃトーマス」でも全然仕事をしない機関車「チャーリー」の声を担当してますので、パーシーとヒロの間に横たわり写真をパチリ。撮り鉄、乗り鉄などのジャンルがありますが、私の場合は「声鉄」そして「撮られ鉄」です。みなさまもトーマスに会いに是非大井川鉄道へ!

金谷ヒデユキ

金谷ヒデユキ

安中市出身。フジTV「タモリのボキャブラ天国」にて「地獄のスナフキン」の愛称で親しまれた音楽芸人。現在は音楽活動、芸人活動の他、声優として「機関車トーマス」アニメ「けいおん」等にも出演。初の主演映画「道しるべ」9月27日よりDVD発売開始。