スズメネットワーク[1月27日号]

我が家の庭にはスズメがたくさんやって来る。私は毎日、米の研ぎ汁を庭にまくのだが、汁と一緒に散らばる米粒のかけらを食べに来るのだ。研ぎ汁は肥料にもなるので、まく場所はランダムに変えている。ところが、スズメたちは迷いなく一番新しい米粒の辺りに降りたつのだから不思議だ。庭には石畳が敷かれており、それらの間を埋めている白く細かい飾り砂利は米粒にそっくり。だが、間違えてついばむ様子もない。

想像するに、スズメたちは独自ネットワークを持っているのではないか。私が研ぎ汁をまく場所をチェックする見張りスズメが「今日は梅の根本」「次は柚子の下」と情報を流しているのかも。そんな妄想をしながらスズメたちを眺めるのは癒しの時間だ。
寒さに弱い花木の根元には、防寒用に切りワラを敷く。これもまたスズメたちのお気に入りスポットで、羽根をバタつかせながら転げまわって楽しげに遊ぶ。その光景は実に愛らしく、写真に収めたいと思うものの難しく、まともなものは撮れていない。

朝日中高生フォトコン特別審査員の動物写真家・小原玲さんは昨年11月、野鳥シマエナガの写真集を出した。機敏な野鳥のベストショットを捉えるのはどれほど困難だっただろうか。来月18日には高崎で小原さんの講演があり、撮影テクニックなどが聞ける。その撮影秘話を参考にして、私もスズメ撮影に挑戦したい。

(野崎律子)