日本人も外国人も暮らしやすい街づくり(Vol.128)

定期的に開催されている「みんなでつくる多文化の集い」=前橋のロイヤルホテル

群馬県には、2018年12月末現在56597人の外国人が住んでいます。県の人口は約198万人ですから、3%が外国人です。今後さらに増えていくことが見込まれています。さらに、2020年の東京オリンピックを控え、外国人観光客も増加しています。

このような環境の中、群馬県では、群馬大学と連携し、国籍や民族などの多様な背景を持つ人々が地域社会の一員として共に質の高い生活を送れるように、多文化共生の視点に立って地域の課題解決・活性化を図る人材として、「多文化共生推進士」の養成し、群馬県知事から私を含め19人の「多文化共生推進士」が認定されています。

多文化共生推進士は、それぞれの専門性や経験を活かして、県内の自治体やNPO法人などと連携し、地域の多文化共生推進に取り組んでいます。

私は、ファイナンシャル・プランナーとしての資格を生かし、ライフプランニングや年金、税金などの情報提供を中心に、「みんなでつくる多文化の集い」を開催しています。この集いは、前橋市国際交流協会からの委託事業として、昨年から行っていて、地域で生活する外国人の皆さんが日本で生活するうえで必要な情報提供や就職支援、日本人との交流の機会を作るようにさまざまなイベントを行っています。参加者の皆さんからは、日本人との考え方の違いを再認識できたとか、日本での生活設計を考える機会になったとの声も聴くことができました。

今後ますます外国人が皆さんの周りに増えていくことでしょう。言葉だけでなく生活習慣の違いから誤解が生まれ、お互いに気まずい思いをすることがあると思います。多文化共生の視点から問題が解決するかもしれません。地域の皆さんと一緒に日本人も外国人も暮らしやすい街づくりに少しでもお役に立ちたてるよう努めていきます。

 

群馬県多文化共生推進士
大谷 明 さん
【略歴】57年、東京都豊島区生まれ。1981年中央大学法学部法律学科卒業後、山一證券㈱に入社。98年同社自主廃業により退職し、高崎信用金庫に入庫。99年にCFP資格取得、2014年群馬県多文化共生推進士認定