「リハビリ」の力 地域に届け続けたい!(Vol.171)

体操の一場面、配信動画には分かり易い解説が文字と声で入ります

「リハビリの先生」と聞いて、馴染みがある方もおられるでしょうか?リハビリ専門職種は、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の三職種を指します。私たちの知識と技術は、怪我や病気で障害を持つ方と常に向き合うことで培われています。同時に、正常を知り障害をどう予防するかを常に念頭に入れ、患者さん特有の様々な体の問題に日々立ち向かっています。このリハビリの力を地域に届けている一端が、前橋地域リハビリテーション広域支援センターです。

現在の超高齢化社会において、住民一人ひとりの「健康づくり(自助)」と、住民同士の支え合い「仲間づくり(互助)」が重要とされています。当センターの活動の幹も同じです。リハビリ三職種が、高齢者など地域の皆さまを対象とした健康教室や出張講座などで自助を支え、地域のクラブやサロンなど互助のサポートも行っています。

そんな中で起こったコロナ禍! 外出自粛で、健康作り、仲間づくりの機会が減少し、健康被害の増加の可能性は否定できません。当センターの活動も、大きく制限を受けてしまいました。

そこで、始めたのが動画を使った情報発信です。自立した生活の維持に日々努力される高齢者の方々とその御家族、そしてこれを支える介護医療スタッフの皆様に少しでも役立つ内容を考え、配信を行っています。内容は、健康増進の体操から高齢者に必要な栄養、専門的な知識まで幅広く含みます。この配信を、皆さまと再び顔を合わせられるその日まで、届け続けて行きますので是非、動画をご覧ください。

私たちは、リハビリの専門性を通して「地域社会の成果に影響を与える貢献とは何か」を自問することが、地域社会と私たち自身の可能性を追求することにつながると信じています。

老年病研究所附属病院リハビリテーション部
前橋地域リハビリテーション広域支援センター
理学療法士 牧 雄介

【略歴】前橋生まれ。国際医療福祉大学卒業。順天堂大学附属病院で勤務後、サントリーラグビー部PTなどスポーツやヘルスケアの分野で活動。現在、前橋地域リハビリテーション広域支援センターの理学療法士として勤務する傍ら、介護予防教室の講師なども務める。

 

 

 

 

●前橋地域リハビリテーション広域支援センター
 http://www.ronenbyo.or.jp/hospital/tiikiriha/

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