今、できることを![「コロナ疲れ」「コロナ鬱」という言葉が広がっている…]

「コロナ疲れ」「コロナ鬱」という言葉が広がっている。強い不安やストレスから、心身の不調を引き起こしてしまう人が増えているという。そこまで酷くはないが、連日繰り返されるネガティブな情報に気分は沈みがち。とはいえ、原稿の締め切りは容赦なくやってくる。

先日、コロナの影響を受け事業縮小や休館を余儀なくされている施設をいくつか訪ねた。キャンセルが相次ぐ温泉旅館では「安心安全」を全面に打ち出した特別プランに加え、空いてしまった大広間を開放した学童サービスや休校中の小中学生向けの旅館体験プログラムなど独自企画の提供を始めていた。

一方、休館が長期化している美術館博物館では、ガラス越しに作品を公開したり展示室の撮影動画をネット配信するなど様々な動きが出ている。置かれている立場は各施設で異なるが、困難な状況下で、それぞれが知恵を絞り行動を起こしているという点は共通している。取材中、大いに勇気づけられた

弊紙でもイベントの中止や延期を受け、紙面内容を変更せざるを得ない状況が多々ある。が、腐らず「今、できること、やるべきことは何か?」を絶えず自身に問いかけながら、日常に漂う閉塞感を少しでも払拭するような情報を発信していきたい。

(中島美江子)

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