元気よく ! [厳しさを増すコロナ禍の中、本格的な受験シーズンを迎えました…]

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厳しさを増すコロナ禍の中、本格的な受験シーズンを迎えました。16、17日の「大学入学共通テスト」には約53万5千人が志願しているということです。

鬼気迫る受験生だった我が身を振り返ると、「人事を尽くして」やら「あきらめるな」といった外野の励ましは胸に響かなかった。なので多くは語りません。体調管理と感染対策に気をつけて! 大丈夫、緊張しているのはみんな同じだから!

白状すれば、昨年まで30年続いた「大学入試センター試験」の1回目の受験生で、前年は「共通1次試験」の最後の受験生でした。センター試験会場の大教室は50音順に席が決められ、あろうことか進学校に通う年子の弟の姿も……。もう他人のふりです。

ばつの悪いことに母校の部活動の後輩もずらり。フジワラ君、フナダ君、マツオ君。くしくも「は行」「ま行」ばかりです。「先輩、ちゃんと1年間精進したの?」「『先輩』はやめろ。浪人生だとバレるだろっ」。そこに遅刻ぎりぎりで飛び込んで来たとびきりワルのホンマ君。弟の中学時代の親友でもあります。着席するや我が兄弟を見つけ、大声で叫びました。「うわぁ、ダッセー。ホンダさん、弟と一緒に受けてやがる!」。すかさず蹴りを入れに向かうと、見知らぬ受験生たちも大爆笑。その大教室だけ2日間、緊張がほぐれたようでした。

要は、試練もハプニングも笑顔で乗り越えようということ。いつも通りに元気よく! 頑張れ!

(朝日新聞社前橋総局長 本田 直人)

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