富岡市内の発掘出土品の数々

つるカゴづくりや古代衣装の体験も  16日まで

富岡市が昨年5~11月に行った埋蔵文化財発掘調査事業で出土した品々を展示する「出土品展」が、16日まで富岡市立美術博物館市民ギャラリーで行われている。

2019年度発掘事業の成果を発表する同展では、古墳時代後期と平安時代の竪穴住居跡あわせて60軒を宇田・一ノ宮地区遺跡群として紹介する。このほか、富岡製糸場旧蚕種製造所入口の調査で確認できた排水施設のほか、西置繭所西側外構で従来土塁跡とされていた遺構の断面を調査し分かった新たな成果などを紹介する。

同展の関連企画展「弥生時代の富岡」では、土器や埴輪など過去の出土品を展示し、弥生時代中期~後期にかけての市内9カ所の遺跡を紹介する。

9、16日午後2時からは、調査担当者が発掘調査時の映像と共に解説を行う。また、8、9日は、まが玉づくりやつるかご作り、古代衣装体験も(衣装体験は11、15、16日も)。同市文化財保護課は、「郷土の歴史を再認識し、埋蔵文化財に興味を持ってもらえたら」と期待する。入場無料。同課(0274-62-1511)。

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