脱ハンコ

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行政の手続きや文書からハンコが急ピッチでなくなろうとしています。菅義偉首相や河野太郎行政改革相の「鶴の一声」で、いまや「脱ハンコ」は「オール霞が関」の合言葉。群馬県や前橋市をはじめ全国の自治体も、原則廃止の方向で足並みをそろえているようです。オンライン化の遅れによる弊害や、ネットなどに不慣れな人にしわ寄せがないようにしてほしいですね。

それにしても――。転勤をまたぐこの半月余を顧みて、思わずハンコ、ならぬため息をついてしまいます。不動産の賃貸借契約や自動車登録手続き、それに伴う印鑑証明の抹消・登録手続きなどで、一体どれだけハンコをついたことか。

「総局長」という役回りにも、常にハンコがついて回るのです。弊社内でも「デジタル化」の掛け声が飛び交うものの、霞が関に比べてスピード感が乏しいのか、社内文書の多くは決裁印がないとカタがつきません。来る日も来る日も膨大な書類に「判で押したように」ハンコをつく日々。

おっと、口をついて出るのは愚痴ばかりでした。デジタル化といえば、朝日新聞前橋総局の公式ツイッター(@asahi_gunma)を少しずつブラッシュアップし、さまざまなニュースや話題をより多角的にご紹介できるように試行錯誤を重ねています。他総局発の群馬にまつわる話題も発掘していきます。時には意表をつくツイートもアップできれば。ぜひのぞいてみてください。

(朝日新聞社前橋総局長 本田 直人)

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