遊園地の仕事(Vol.28)

桜のピークは過ぎたが週末に様々な催しを開催
桜のピークは過ぎたが週末に様々な催しを開催

この職場での貴重な経験の一つに、遠足で来園した子供たちと一緒に遊器具に乗るということがある。遊器具は原則、未就学児には大人の付き添いが必要であるためで、ミニレールは一車輛につき大人1人、メリーゴーランドは動いている最中に子供たちが移動しないよう目が届く範囲で何人かの付き添いを要する。先生方が大勢の園児を引率して来園される場合、出番が来る時があるのだ。

園児たちとウン十年振りに遊器具に乗ってみて…。ミニレールでは、久しぶりに間近で見る車体が、何だか小さく感じるような。「こんな景色だったんだ」と、懐かしさよりも新鮮な気持ちに。メリーゴーランドでは、みんな目を輝かせて好きな馬や馬車へと散っていく。自分の背の高さよりもある馬へと果敢にまたがろうとする園児に声を掛け、「よいしょ」と持ち上げ、お手伝い。音楽と共に回転を始めると歓声が上がり、どの子もみんなとびきりの笑顔を見せてくれる。

弾ける笑顔に、こちらもまたうれしくなる。最初はドキドキしていたけれど、終わってみれば貴重なひととき。普段事務所に居る自分にとって、同僚スタッフの仕事を見ることの出来る数少ない機会でもある。

この職場に来て丁度1年。あっという間に季節は巡り、園内の桜が満開な中、「大道芸人たけちゃん」(10日)、桜の後には「春のわくわく音楽コンサート」(17日)、アクリジックアート(24日)と、春のウキウキとした気分に合わせてイベントも目白押し。これからまた、園内はにぎわう季節を迎える。

遊園地では、今後も様々なイベントで皆様をお迎えいたします。ご来園をお待ちしております。

 

(公財)桐生市スポーツ文化事業団
公園事業部桐生が岡遊園地係主査
才木 一美 さん
【略歴】71年桐生生まれ。桐生女子高卒。桐生市役所に9年間勤務ののち12年、公益財団「桐生市スポーツ文化事業団」へ入職。4月より桐生が岡遊園地勤務。

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