立ち入り禁止区域を歩く 大人気「廃線ウォーク」

9月30日に特別企画も 旧JR信越線の横川駅

旧JR信越線跡を歩く「廃線ウォーク」が人気だ。1997年、長野新幹線開業に伴い廃線となった横川-軽井沢間の鉄道遺産を生かそうと昨年10月、安中市観光機構が始めたイベントで、最近は月4回程、これまで約20回実施。県内外から参加者は延べ800人以上。廃線となった9月30日には、下り線を踏破する特別企画も予定されている。

同ウォークはヘルメットとライトを着装し、普段は立ち入ることの出来ない信越本線トンネルなど廃線跡を歩く。同機構スタッフによる詳細な解説に加え、トンネルでの仕掛けも好評。昼食は横川名物の駅弁「峠の釜めし」が提供され、ゴール後などに峠の湯の温泉も楽しめる。さらに、SLやトロッコ列車に乗車できるオプション(別料金)もあるためリピーター率が高い。

6月下旬、前橋から参加した谷広雄さん(56)は、「線路を歩くと、列車が再び走ってくるような廃線ならではの幻想をして楽しかった」と感慨深そう。主催する同機構の上原将太さん(27)は、「安中の魅力をパッケージングして、これからも毎週土日を中心に長短様々なコースで開催したい。夏休み中、親子で気軽に参加して下さい」と呼び掛ける。参加費6000円~。同機構横川オフィス(027・329・6203)、専用サイト「あんとりっぷ」https://www.antrip.jp/

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