チューリップを前橋の公共施設に貸し出し

フラワーパーク臨時休園

早咲きから遅咲きまで色鮮やかな約50種16万球のチューリップ

前橋のカネコ種苗ぐんまフラワーパークは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため今月14日から5月6日まで臨時休園になっている。

色鮮やかに咲き誇るチューリップを少しでも多くの人に見てもらおうと、16日から前橋市役所の各課などに無償貸し出しをスタート。市職員が軽トラックなどで訪れ、花の積み込み作業を行い、21日には引き取りが完了した。

園内では16万球が見頃を迎えているが、貸し出しの対象になったのはプランター植の約600鉢とポット植の約500鉢で、引き取り手は、市役所や水道局、児童館、保健所、清掃事務所、幼稚園など希望する公共施設。

当日、花を引き取りにきた同市文化財保護課の宮川親妃さんは「せっかく咲いたチューリップなので、お世話をさせてもらいたい。来年はみんなで見たいですね」と同僚の本館美保さんと積み込んでいた。

チューリップに囲まれながら積み込み作業をする市職員

同園担当者の金子英顕さん(55)は、「無駄になってしまう花が少しでも有効活用されて、ほっとしています。少しでも多くの人に楽しんでもらえたら」と語った。

早咲きから遅咲きまで50種以上のチューリップに彩られ、1年で最も華やかな季節が訪れている園内。金子さんは「インスタグラムやツイッターなどで、毎日配信しているので是非お楽しみ下さい」と呼びかける。(谷 桂)

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