修験道の世界

寺所蔵の古文書など公開 来月にはギャラリートークも

榛東村・耳飾り館 12月20日まで

榛東村の耳飾り館では、同村の寺院「大福院」所蔵の資料を紹介する「山岳信仰と修験道展」を開催中。12月20日まで。

大福院は天台宗の流れをくむ修験道の一派「本山修験宗」の寺院。険しい山中で修行し悟りを得る「山伏」の修験道寺院として880年の歴史を持つ。今展では、同院が所蔵する念珠や版木、法螺貝などの法具や、村指定文化財の「広馬場村明細帳」など貴重な資料30点を初公開している。同院次期住職の小野関隆香さん(22)=写真下=は「長く村を見守ってきた大福院の歴史や山伏たちの息吹を感じてほしい」と話す。

 

また12月20日午後2時から、小野関さんによるギャラリートーク「修験道と廣場山大福院」(要事前予約、定員15人)を開く。11月の開催はキャンセル待ちが出るほど人気だったため追加開催が決まった。

小野関さんは県内最年少の女性山伏。京都府の聖護院で2年間学僧として修行を積み、帰郷し大福院住職の養子となった。伝統ある修験道者の活動をもっと周知させようとSNSでの情報発信や法話会の開催を精力的に行っている。展示は午前9~午後5時。月曜休館。入館料200円。問い合わせは同館(0279・54・1133)へ。

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