圧巻!鳥、鳥、鳥の大行進 富岡の自然史博物館で開催中

開館25周年の調査研究成果を標本など約1200点で紹介

富岡の県立自然史博物館で、開館25周年を記念した企画展「鳥がトリであるために」が開催中だ。同館が25年にわたり収蔵、調査研究してきた貴重な標本など約1200点を紹介している=写真上。今展は2期に分けて実施。シーズン1(9月5日まで)は、夏のキャンプサイトをイメージした空間に鳥の剥製などを展示。シーズン2(9月11~12月5日まで)は、渡り鳥や天然記念物などにスポットを当てた内容になっている。

陸・海・空に暮らす鳥をテーマにした今展では、骨格標本=写真右=や動画、パネル、羽の実物展示などを通して、鳥の生態や飛ぶことに適した身体の構造などを多角的に学ぶことが出来る。中でも圧巻なのが、会場を囲むように並べられた約190種420体の剥製たち。ハクチョウやクジャク、フクロウ、カラスなどがズラリと並べられた空間は、まさにの大行進」の趣だ。体の大きなハシビロコウから小さなハチドリまで、多種多様な鳥の世界が堪能できる。

また、スマートフォンなどの端末でQRコードを読み取ると解説員によるオリジナル音声ガイドや、ペンギン剥製の3DCGモデルが動くARが楽しめるなど、非接触型サービスも充実。同展担当の姉崎智子学芸員は、「記念展では、25年にわたる調査研究の蓄積、成果を重層的に紹介しています。様々な姿、色、形をしている鳥たちを色んな角度から取り上げていますので、会場でその生態や魅力に触れ、鳥たちの世界に興味を持ってもらえたら嬉しいですね」と話す。なお、入館には同館ホームページでの事前予約が必要。同館(0274・60・1200)へ。

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