会いに行ける 動物の赤ちゃん&ご長寿さん

動物園で生まれたばかりの〝赤ちゃん〟の姿を見るのは楽しく癒やされる。一方で、ご長寿動物もまたその貫禄とゆったりとした動きが来園者を魅了する。今週は、愛らしいカンガルーの赤ちゃん2頭と、人気のおばあちゃん猿1頭を紹介する。

元気いっぱい、カンガルーの赤ちゃん
「ルオ」と「コロネ」

富岡の群馬サファリパークでは、2頭のアカカンガルーの赤ちゃん「ルオ(オス)」と「コロネ(メス)」が、展示場内を元気いっぱい飛び跳ね、来場者を楽しませている。

同園では、育児嚢(のう)という母親のお腹の袋から子どもが顔を出した日を誕生日としており、2頭はそれぞれ別のアカカンガルーの母親から6月に“誕生”した。現在、母乳を飲んですくすくと育っており、およそ1年くらいで離乳するという。

子育て方法もそれぞれで、「ルオ」の母親リオは自由に、「コロネ」の母親チョコは人の気配があるとすぐに袋に戻す過保護気味。最近は袋にいることも少なくなったそうで、飼育員の真下華梨さんは「とても好奇心旺盛で、2匹一緒に走り回って他のカンガルーとも遊んでいます」と話す。アカカンガルーは園内のバードパークで見ることができる。サファリゾーンの入園料は、一般2700円、3歳~中学生1400円ほか。午前9時半~午後5時(9月中の平日は4時半)。同園(0274-64-2111)。

全身真っ白の、ご長寿
「コモンおばあちゃん」

草津町の草津熱帯圏大ドームに、あす18日からコモンマーモセットのご長寿「コモンおばあちゃん」が登場。敬老の日(20日)にちなんだ展示で、26日までの期間限定。

コモンマーモセットは南米原産の小型サル。通常は15年程度の寿命だが、園によるとコモンおばあちゃんは推定25歳。正確な年齢はわからないが相当な「ご長寿」であることは間違いないという。体毛も通常は黒や灰色だが、コモンおばあちゃんは全身真っ白。高齢も要因と考えられるが詳細は不明とのことだ。年齢を考慮し、数年前からバックヤードで過ごしているが、まだまだ食欲旺盛で元気な姿を見てもらおうと、公開することにした。飼育員の熊本耕治さんは「好物は蒸したサツマイモやバナナ。コオロギなどでたんぱく質も補給しています。元気なコモンおばあちゃんにぜひ会いに来てください」と話す。なお、コモンおばあちゃんが体調を崩すことがあれば中止。一般1100円、高校生800円、4歳~中学生700円。午前8時半~午後5時。同園(0279-88-3271)。

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