真っ赤で可愛らしい「イチゴ」。群馬でも広く生産されており、クリスマスやお正月を前に出荷や直売などがスタートしています。今週は、県内で新しくオープンする観光農園、ジェラートやドリンクの専門店を運営する農園に加え、イチゴを使った和スイーツの新商品など、イチゴにまつわるフレッシュな話題を紹介します。シーズン初期のため、生育状況に応じて営業する場合もあります。お出かけの際は必ず現地に確認を。 （上原道子）
イチゴ狩り、明日からスタート ！
伊香保のいちご 吉岡農場
観光イチゴ園「伊香保のいちご」吉岡農場では、明日18日から今季のイチゴ狩りをスタートする。ハウスに描かれた個性的なスプレーアートは、東京出身のグラフィックデザイナーKAZZROCK（カズロック）氏が手掛けた。
同園は約4000平方㍍のうち半分でやよいひめ、残り半分でかおり野、紅ほっぺ、よつぼしのほか、ピンク色の桃薫、白色のエンジェルナイトなどの珍しい品種を減農薬で栽培。今年からイチゴジャムづくり体験も開始する。さらに、自園のイチゴを使った様々なドリンクを提供する店舗を「うどん茶屋水沢 万葉亭」（渋川市水沢）土産コーナーの一角に出店。スムージーやいちごミルクなどの自家製ドリンクを販売している。万葉亭営業日の午前10時半～午後２時半。
🍓吉岡町小倉827-62／イチゴ狩りは18日～。午前10～午後３時。30分食べ放題で中学生以上2100円、小学生1800円、３歳以上未就学児1100円、２歳以下無料。平日、事前予約は各100円引き／ジャムづくり体験は一律1０00円（イチゴ狩り体験者は100円引き）／☎090-2641-4167
とれたての味、自家製ジェラート＆スムージーに
しずの苺園 高崎
高崎のしずの苺園は、今季のイチゴ販売を11月にスタートした。紅ほっぺ、章姫、やよいひめ、よつぼし、はるひ、はるか、とちおとめの７品種を栽培。
昨年４月、ハウス近くにオープンした加工場兼店舗では、イチゴの直売のほか、自家製ジェラートやスムージーなどを提供。園主の静野幸徳さん（59＝高崎）は、「はね出しのイチゴを無駄にしたくないとの思いから加工品専門店を作りました。ジェラートはマイナス20度で急速冷凍したイチゴを使用するため、採れたての味が一年中堪能できます。旬のイチゴで作るスムージーもお試しください」と話す。
🍓高崎市上小塙町980-2／イチゴ狩りは来年１月８日～。中学生以上1900円、小学生1600円、幼児1100円／ジェラート（カップ）はイチゴのほかブルーベリーや抹茶など常時８種類。シングル350円、ダブル450円。スムージーは500円／☎090-8046-3163
摘み取りと直売の新スポット登場
HARUNOHI（はるのひ） 前橋
明日18日、前橋に新しい観光農園「HARUNOHI（はるのひ）」が誕生。オープン当日から直売を開始し、来年1月下旬からはイチゴ狩りも始める。同園は角田光正さん（40＝前橋）が、「起業して、老後も変わらぬペースで仕事をしていきたい。どうせやるなら老若男女みんなが大好きなイチゴを」と、脱サラして農家に転身した。
前橋警察署の西側の一角に5連棟のハウスを建て、大粒で甘みが強いと評判の県育成品種やよいひめを中心に、章姫、かおり野、はるひ、すず、スターナイト、ジューシーなど全7品種を減農薬で高設栽培する。2児の父でもある角田さんは「我が子の名前や生まれた季節から、店名に『春』という語を入れた。地域に愛されるイチゴ屋さんを目指したい」と語る。
🍓前橋市総社町総社2729／イチゴ狩りは来年１月下旬～。午前10時から正午。30分食べ放題（要事前予約）。中学生以上２０００円、３歳から小学生１１００円、２歳以下無料。車いす対応。１グループ５人まで／☎070-1384-0015
いちごたっぷりふわふわ和菓子
和む菓子 なか又 前橋
和む菓子 なか又では、今月から旬のイチゴを使用した「ふわふわ わぬき スーパーストロベリー」（税込９５０円）を前橋本店（千代田町）とパワーモール前橋みなみ店（新堀町）限定で今月から販売している。ふわふわのどら焼き生地の上に、採れたてのイチゴをぜいたくに５～６個使い、自家製つぶあんを仕込んだスーパーシリーズ。
毎朝、採れたての新鮮イチゴを提供するのは、50年以上、良質なイチゴを生産し、最高賞の県知事賞などを数多く受賞をしている前橋のイチゴ農家「松井ファーム」（上佐鳥町）と夫婦でイチゴづくりに取り組み、就農１年目から県品評会で金賞を受賞した「ストロベリークワバラ」（下佐鳥町）。その時々の旬の品種を使用している。販売は４月下旬頃まで（予定）。
🍓前橋本店＝前橋市千代田町2・7・21／午前11～午後４時／月曜定休／☎027・896・9359