親子二人三脚で手掛けるひな人形 高崎・アートこうげつ
コンパクトでカワイイ「プリンセスひな人形」シリーズを中心に取り扱う人形工房「アートこうげつ」(高崎市山名町)では、3月3日の桃の節句を前に人形作りと販売が大詰めを迎えている。人形師の渡邊聖也社長(44)と泉二会長(75)親子が手掛ける主力商品は、「やさしい表情が愛らしい」と好評だ。
山名八幡宮神社前にたたずむ人形工房。高崎の老舗専門店「こうげつ人形」(昨秋閉店廃業)で修行を積んだ聖也社長が2019年に創業した。父親で55年のキャリアを持つ泉二会長と共に、ひな人形の製造・販売から山車人形や山車幕の製造修理、ちょうちん製造まで幅広く手掛けている。
プリンセスひな人形は赤ちゃんのように額が広く目もパッチリ。手のひらに乗るコンパクトサイズと親しみやすい表情が特徴だ。泉二会長は「時代やニーズに合わせて表情やサイズを柔軟に変えています。次世代に繋がるひな人形を作っていきたい」と話す。
なお、同工房は「こうげつ人形」のお客さまの声を受け、修理やアフターサービスにも応じている。聖也社長は、「ひな人形はお子さんの代わりに災厄を受けてくれるお守りのようなもの。女の子の健康と成長を願って飾られるものですから、作り手も気持ちを込めて大切に作っています。一つとして同じ表情がないので是非、お気に入りの人形を見つけて」と話す。プリンセスひな人形は8~15万円が売れ筋。同社(027・381・6233)。