新作約20点を発表 前橋出身の日本画家・須藤和之さん

雄大な山並みを描いた100号の大作「きざし」

芽吹き、生命の息づかい、光の満ちる風…「希望」テーマに
地元・前橋で個展 あす12日から開催

前橋出身の日本画家・須藤和之さん(1981年~)の個展あす13日から、前橋の画廊翠巒で始まる。今月20日まで。「希望」をテーマにした新作約20点を発表する。
東京芸大大学院で日本画や保存修復を学んだ須藤さんは、同大学院修了制作時に「お仏壇のはせがわ賞」、博士課程在学期間中に「第3回前田青邨記念大賞展」奨励賞などを受賞。美術館や画廊に加え、日本美術院院友として院展で作品を発表、2020年には上毛芸術文化賞を受賞するなど伝統的かつ高度な技法とダイナミックな構図による画風は高く評価され、人気を博している。
今展では、草木の芽吹きや生命の息づかい、光の満ちる風、夜明けを待つ山々などを繊細な筆致と鮮やかな色彩で描いた約20点を展示。同画廊の梅津宏規社長は、「高い技術を駆使し独自の表現を追求している気鋭作家です。美しく豊かな自然を通して、希望の『きざし』を感じてもらえたら嬉しい」と話す。入場無料同画廊(027・223・6311)

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