富岡製糸場の煙突修理費 クラウドファンディングで

製糸場のシンボルとして親しまれている煙突。ボイラーの排煙設備として重要な役割を果たした

世界遺産・富岡製糸場は、劣化した煙突を保存修理するための資金を、ふるさと納税制度を利用したクラウドファンディング(CF)で募っている。3月18日まで

多くの亀裂が入った煙突

同製糸場は1872(明治5)年に操業。1939(昭和14)年に4代目として敷地内の中央部に建てられた煙突は、全長37.5㍍、直径2.5㍍の鉄筋コンクリート製で、4年前の点検時に多くの亀裂などが確認された。しかし、コロナ禍で見学料収入が激減し費用の捻出が厳しいことから、CFを実施することに。昨年12月7日の開始からこれまで(2月22日現在)に集まったのは1203万4千円。このほか企業・団体からの寄付を合わせると総額3875万5500円だが、目標金額(8千万円)の半分にとどまっている。

返礼品の書籍「富岡製糸場―継承される革新の歴史」。製糸場の歴史や魅力を紹介している

同場担当者は「万が一、倒壊すれば周囲の東置繭所や操糸場などの国宝にも影響を及ぼす危険があり、一刻も早い工事が必要。製糸場のシンボルを守るためにも、多くの方のご協力をよろしくお願いします」と呼びかける。寄付は1口1万円
ふるさとチョイスhttps://www.furusato-tax.jp/gcf/1532から。
同製糸場(0274-64-0005)

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