新体制 開幕戦 白星スタート!

笹川裕昭のスポーツコラム(vol.13)

 

 

 

 

 

 

サッカーJ2 ザスパクサツ群馬

今年のザスパはひと味違う!

サッカーJ2ザスパは、正田醤油スタジアム群馬(前橋市)で2月19日、山形との開幕戦を白星スタート!その後も金沢、仙台に引き分けて、1勝2分け、勝ち点5で通算成績は8位。ひと味違う今年のザスパを、スポーツライターの笹川裕昭さんに「紙上実況生中継」をしてもらいました。

今シーズン初戦を勝利

今後も得点源としての活躍が期待される山根永遠選手(写真提供:ザスパクサツ群馬)

『Beyond THESPA!』
これまでのザスパを超え、選手一人ひとりが自身を超えることを、スローガンに掲げたザスパクサツ群馬は、先月19日にホームで迎えた今シーズンの初戦・モンテディオ山形戦を1-0で勝利し、白星スタートを切りました。大槻毅監督を迎え、新たな戦いが始まったザスパは、その後も、無失点ゲームを続け、順調に勝ち点を積み重ねています。ひ弱なザスパはもういません、今年のザスパは、たくましく、頼もしいチームなのです!

今シーズン、話題になったのは、就任した大槻監督です。監督は、J1浦和レッズ元監督で、2019年には、アジアナンバー1クラブを決めるAFCアジアチャンピオンズリーグで準優勝の実績を持つ指導者です。また、育成力や分析力に優れた戦術家として知られ、分かりやすい指導と情熱で、選手たちをやる気にさせるモチベーターとしても有名な人物です。

経験豊かな細貝萌選手のリーダーシップも大きな力に(写真提供:ザスパクサツ群馬)

これまで大槻監督が、ザスパでどんなチームを作るのかが注目されていました。開幕前、キャプテンの細貝萌選手は、「より自分たちの色が出せる配置にしてもらっている」と話していたように、選手個々の能力、特徴を最大限に生かして、まとめた上で、攻撃、守備において統率の取れた迷いのないチームができました。

守備では、前線の選手たちが、相手ゴールに近い位置で連携しながら追い込み、ボールを奪うパターン。さらに、押し込まれた場合でも、しっかりと守備のブロックラインを形成し、選手が連動しながらチャレンジ&カバーでボールを奪い、跳ね返すことを徹底しました。

また、攻撃では、相手ゴールに近い位置でボールを奪えばスピードに乗ったドリブルとパスワークでシュートまでつなげ、遠い位置では、パス交換を繰り返しながら、相手を前後左右に動かして揺さぶり、隙をついてサイドからチャンスを作り、ゴールを奪うというものでした。

新加入の山根が鮮やかな決勝ゴール

大槻毅監督のもと、今後どのようなチームになっていくのか楽しみなザスパ(写真提供:ザスパクサツ群馬)

決勝ゴールとなった新加入FW山根永遠の先制ゴールもまさにその形から生まれたものでした。ゴール前で奪ったボールをCBの畑尾大翔から右サイドの小島雅也に展開すると、そこから田中稔也、岩上祐三、加藤潤也と、ワンタッチでつなぎ、相手を翻弄。最後は、左サイドからゴール前に侵入した山根がシュートを放ち、ゴールを決めるというものでした。山根選手は、「トレーニングの形が出て、みんなのイメージが合った」と振り返ったように、チームみんなで奪った素晴らしいゴールでした。

言葉でいうのは簡単ですが、新監督を迎え、イチからスタイルを作り上げて勝てるチームになるのはとても大変なことです。しかし、始動から1カ月足らずで、ここまで統率して作り上げた指導力、分析力、そして、選手をやる気にさせた大槻監督の手腕は大したものです。見事、開幕戦を1-0で勝利したザスパは、スコア、結果以上に、チームとして大きく変貌し、今季への期待を高めてくれる内容あるサッカーを見せてくれたのでした。

開幕から3試合を無失点に

 

ビッグセーブでチームを救う櫛引政敏選手(写真提供:ザスパクサツ群馬)

開幕戦後、金沢に次いで仙台と2試合を戦い、いずれも0-0のスコアレスドロー。両試合ともに、ショートカウンターやコーナーキックから決定的なチャンスを作りましたが、残念ながら得点できませんでした。大槻監督は、「入らなければ、その(シュートの)回数を増やす努力をしていく」と話すなど、まだ課題は残っています。一方で、開幕から3試合無失点に抑えたのは、J2全22チーム中、ザスパだけです。毎年、失点に頭を痛めていたチームでしたが、スコアからも確かな変化を遂げています。

もちろん、シーズンは始まったばかりです。いい結果ばかりではなく、思うようにいかないことが続く時もあるかもしれません。それでも、大槻監督は、「成長するために努力することの素晴らしさ。その価値を選手たちと共有したい」と日頃から選手に話し掛けます。トレーニングでは、チームで一致団結して自身に向き合い、試合ではゴールと勝利を目指す今年のザスパは、きっとこれまでのザスパを超えて、強く、たくましくシーズンを駆け抜けてくれると信じています。

次節は、テクニックに優れた選手を擁し、得点力ある東京ヴェルディをホームに迎えますが、好ゲームを見せてくれるはずです。ぜひ、皆さんも、応援してください。ザスパと一緒に新しい歴史を作っていきましょう!

笹川裕昭
Sasagawa hiroaki
1978年3月28日生まれ、埼玉県さいたま市出身、大東文化大卒。ラジオ局エフエム群馬で、アナウンサーとして、スポーツ実況や朝夕のワイド番組に出演。現在は、株式会社フットメディアに所属し、スポーツ実況を中心に県内外で活動。個人サイト「SASAnote」(https://sasanote.net/)を運営し、県内スポーツの情報発信も行う
Twitter:@hiro3sa Instagram: hiro3sa_insta

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