自然の中で楽しむ優雅なキャンプスタイル

注目のグランピング 県内に続々誕生

欧米発祥で、優雅にアウトドアを楽しみたいという人に人気の新しいキャンプスタイル「グランピング」。ここ数年、日本でも急速な広がりを見せている。ブームに加えコロナ禍の影響でキャンプ人口が増加する中、県内にも続々とグランピング施設がオープン。県内で、最近オープンした2施設と、今夏オープン予定の1施設を紹介する。(塩原 亜希子)

【グランピングとは】 「グラマラス」(優雅)と「キャンピング」を掛け合わせた造語。風光明媚なロケーションに整備されている施設が多い。キャンプに必要なテントや寝具、テーブル、イス、調理道具などをそろえる必要もないため、従来のキャンプスタイルに比べ費用はかかるが、自然の中でも快適に過ごせると人気が高まっている。中には、雨風や寒暑などの気候に左右されない冷暖房完備のテントや、上質な寝具、こだわりの食事などホテル並みのサービスを提供する施設も。テントの設営や食事の準備、後片づけに追われることなく、のんびりできるのも魅力のひとつだ

雲海と夜景と星空
ここにしかない景色を楽しむ至福の楽園

渋川 ブリスフル ガーデン

リゾート感あふれる敷地に最新型のドームテントが並ぶ

渋川市北橘町に今年4月オープンした、グランピングリゾート「BLISSFUL GARDEN(ブリスフル ガーデン)」は、宿泊費に夕食、朝食、アルコールを含む飲み物がすべて含まれているオールインクルーシブ。隣接する日帰り温泉「komorebi(こもれび)テラスばんどうの湯」へも、営業時間内であればいつでも入浴可能だ。

群馬の素材をふんだんに使ったこだわりの夕食

テントは、断熱効果が高く、ベッドやソファなどが配置され快適に過ごせる最新型のグランピングドームが8棟。地元野菜や県産ブランド豚「まる豚」など群馬の素材をふんだんに使った食事が提供されるほか、各部屋の担当スタッフが、営業時間内であれば自由に飲食の注文を受けてくれる。利根川を見下ろす高台にあり、山並みに沈む夕陽やきらめく街の夜景を一望できる。さらに施設内には雲を人工的に発生させる装置を置き、気象条件がそろえば足元に雲海、遠くに夜景、空には星空の広がる絶景が堪能できる。支配人の竹内佳生さんは「ブリスフル ガーデンは至福の楽園という意味。ここでしか見られない景色と、贅(ぜい)を尽くした料理で、至福の時間を過ごして欲しい」と話す。

[ブリスフルガーデン] 宿泊料金は大人1人20000~50000円、中学生9000円~、小学生6000円~。5歳までは無料。詳細や宿泊予約はホームページ(https://blissful-g.jp/)から。ブリスフルガーデン(0279-26-9595)。

宿泊者専用プールも
7月オープン予定のグランピング

沼田 THE FIVE RIVERS FINE GLAMPING 群馬白沢

今夏オープン予定のグランピング施設のパース図

沼田市白沢町の渓流沿いに先月オープンした、緑あふれるグランピング&キャンプリゾート「ザ ファイブ リバーズ ファイン グランピング 群馬白沢」。グランピングエリアは現在準備中で、7月15日にオープン予定だ。

小川が流れるキャンプエリア

ひと足先にオープンしたキャンプエリアは、人気のドッグラン付き10サイトを含む27サイト。敷地脇に白沢川、施設内には小川が流れ、川のせせらぎを聞きながらリラックスした時間を過ごすことができる。グランピングテントは6棟。各棟にトイレ、シャワー、風呂、屋外に温水プールなど充実の設備。8月にはサウナも設置予定だ。夕食は地元食材を使ったグリル料理を提供。広報担当の依田充生さんは「周辺の観光、アクティビティとあわせて楽しんで欲しい」と話す。

[THE FIVE RIVERS FINE GLAMPING 群馬白沢]   料金は、キャンプ場8000円~。グランピング施設は大人1人30000円前後を予定。詳細や宿泊予約はホームページ(https://www.thefiveriversfineglamping.com/)へ。THE FIVE RIVERS FINE GLAMPING(090-8476-9720)。

山並み一望のロケーション
地元の美味しい食材で楽しむBBQ

片品 かたしな高原

LIFULL社製のインスタントハウス。絶景が広がるロケーションに立つ

スキー場を運営する「かたしな高原」は昨年5月、ゲレンデ内にグランピング施設をオープンした。現在、日光白根山や四郎岳の眺望が広がる最高のロケーションに立つ「絶景テント」と、トイレ、シャワー完備で大自然の中、快適に過ごせるトレーラーハウス型の「スタイルキャビン」を各1棟設置。

AREANO社デザインのスタイルキャビン。屋根のあるテラス、デッキでは焚き火も楽しめる

今年6月には絶景テントを計3棟に増やす予定だ。各施設とも、スキー営業の無いグリーンシーズン、冬場のスキーシーズンを問わず通年で宿泊可能。夏は農園での収穫や釣り、ワークショップなど様々な有料オプションを用意。冬は施設から直接ゲレンデにアクセスできるなど、充実したアウトドアライフを満喫できる。

夕食は、上州もち豚などの厳選素材とシェフこだわりのソースで味わうバーベキュー、朝食は特製スープや地元産野菜を使った新鮮なサラダに加え、県内の名店が自家焙煎したスペシャリティコーヒー、地場産の高級ハムを使いホットサンドが作れるセットを用意。準備や片づけはすべてスタッフが行う。代表取締役の澤生道さんは「かたしな高原のグランピングは価格帯も含め『ちょうどよい』で設計しています。ぜひ大自然を感じながら過不足ない快適性を味わって下さい」と話す。

[かたしな高原] 料金は宿泊、夕食、朝食、焚き火を含む、大人1人8690~17820円。詳細や宿泊予約はホームページ(https://katashinakogen.co.jp/green/inn-tent/)から。かたしな高原(0278-58-2161

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