ぐんまのサブスク 

便利・お得・楽しい日常に

近年、よく耳にする「サブスク」。音楽や動画の配信をはじめ、自動車や美容、飲食など、生活のあらゆるシーンで展開されています。今月は、日々の生活が便利でお得で楽しくなるような「ぐんまのサブスクサービス」を紹介します。  (谷桂・上原道子)

そもそも「サブスク」とは?
「サブスク」は英語の「subscription(サブスクリプション)」の略で、「定期購入」の意味。新聞や雑誌の定期購読もサブスクの仲間だ。そして、利用者が月ごと、年ごとなど定額料金を支払うことで一定期間受けられるサービスのことを「サブスクサービス」という。

一方、コロナ影響でここ数年急速に、CDやレコード、書籍などの商品を「モノ」として買うよりも、音楽作品や電子書籍などインターネット上のデジタルコンテンツを「見放題」「聞き放題」で楽しむサブスクが広く浸透してきた。このため、「サブスク=〇〇放題」というイメージを持つ人も少なくない。しかし、必ずしも「一定期間に好きなだけサービスが受けられる」ことを指すのではない。定期的に商品が送られる「定期便」や、一定期間「レンタルし放題」など、サービスの内容や頻度は提供者によって千差万別だ。「サブスク」は新しい生活スタイルの一つとして注目されている。

パン 月額3990円~/月1回

焼き立てのおいしさが楽しめる冷凍パン
全国の厳選されたお店から自宅へ
パンスク

「おいしいパンを旅しよう」をコンセプトに、全国の様々なパン店から月替わりで冷凍パンを届けるサブスクサービス「パンスク」を展開するのは、桐生市本町に本社を置く「パンフォーユー」だ。北海道から沖縄まで、75店舗(6月1日現在)と提携する。

利用者の居住地や発送サイクルなどを考慮しながら同社が各店舗に発注。それを受けた各店は、同社から提供されている独自の冷凍技術を使って自店の焼き立てパンを冷凍し、利用者へ発送するという仕組みだ。利用者はマニュアル通りに温めなおすだけで、焼き立て同様の美味しさを味わえる。Web会員登録者数は約2万人(同現在)。月額3990円(税・送料込)で毎月1回、1店舗から8コ前後のパンが送られてくる。パンフォーユー広報の西尾香春さん(30)は「店舗は選べませんが、社内で試食を行い審査した上で自信をもってお届けできる店のみを厳選。受け取る側の『ワクワク感』も大事にし、発送するまでは店名は秘密にしています。また、ショップからのメッセージカードにより、楽しさも倍増。自宅にいながら全国のパン屋さん巡りを楽しんでほしい」と話す。群馬県内では、高崎の「Boulangerie Sai(ブランジェリーサイ)」が提携店となっている。月1回のほか、2週間に1回、2カ月に1回のコースも。
■パンスク HP :https://pansuku.com/  メール: support@pansuku.com  インスタグラム: @pansuku_pfy

タクシー 月額5000円/地域限定

明和町から町内外へ 「お出かけ」のきっかけに
楽ラクシー

明和町では、自宅から町内外の停留所まで利用できる、定額制の乗り合い送迎タクシー「楽(らく)ラクシー」が町民に好評だ。

明和町社会福祉協議会が2020年から事業委託を受け運行。ITシステムを駆使し、複数の利用者の行き先や到着時刻を計算。最適のルートで目的地へ向かう。町内のみを運行する無料デマンドバスもあるが、楽ラクシーは町外の病院やショッピングセンターも設定されている。利用できるのは会員登録した小学生以上の同町民。予約専用電話で利用日や行き先(停留所は全56カ所)、希望到着時刻などを伝えると、自宅前に車両が来てくれる。帰りも、同様に予約すれば自宅まで送ってもらえる。同協議会地域福祉課の中田朋子さんは「町内の方の外出を応援する新しい形の交通手段。買い物や通院だけでなく『お出かけ』のきっかけづくりとなるよう、イベントなども実施しながらより良い乗り物を目指し進化を続けていきたい」と話す。
■明和町社会福祉協議会 ℡ 0276-84-4013

グルメ 月額980円

高崎オーパ 12の飲食店で“美味しい”割引や一品
OH! PASSPORT(オーパス)

高崎市八島町の高崎OPAでは、スマートフォンで登録し、対象の飲食店で条件を満たせば割引やメニュー1品など特典が毎日受けられる「オーパスポート」(月額980円)を提供中だ。現在、館内12店舗の飲食店が参加。「バングラディシュ インディアン カレー バタチキ」では、満腹セットを注文すると各種300円引きに。このほか、「金沢回転寿司輝らり」では北陸地酒1杯サービス、「デンバープレミアム」では特定の料理を注文するとアメリカンパンケーキをサービスするなど、お得な特典が用意されている。さらに、対象ショップで利用できる500円クーポンも毎月1回配信。高崎オーパ担当者は「色々なショップで何度も特典が受けられます。『身近に、お得に、便利に』お食事を楽しんでいただければ」と話す。
■高崎OPA「OH!PASSPORT 」 HP :https://subsc.favy.jp/cp/oh_passport

別荘 月額55000円~

セカンドホームが持てる 北軽井沢にキャビン誕生
SANU 2nd Home

月額5万5000円(税込)で自然豊かな山梨県の八ケ岳や山中湖などにある別荘(セカンドホーム)に宿泊できるサブスクリプションのサービスを昨年秋から展開する宿泊業Sanu (東京都中央区)。同社が浅間牧場に近い群馬県長野原町北軽井沢に、4月からキャビン6棟の「SANU 2nd Home北軽井沢 1 st」を展開した。県内では初。月々の料金を払えば(週末や祝日、ハイシーズンは追加料金)、1回につき4泊まで利用が可能。チェックアウトすると次回の予約が取れる。会員本人を含む最大4人まで宿泊できる仕組みだ。キッチンや調理器具、Wi-Fiも設置され、チェックイン、アウトは専用アプリで行う。毎月々、料金を払って、別荘を利用したい人は果たしているのかと聞くと、「現在は約2700人が登録待ちをしている。増設して会員枠が増え次第、先着順でサブスク登録を案内している」と同社。利用者は30、40代が多く、豊かな自然のあるセカンドホームで、ゆっくりした時間を楽しんでいる人が多いという。現在は4拠点だが、夏にかけて7拠点約50棟になる予定だ。コロナ禍で自然を求める層が増え、賃貸や購入でなく気軽に始めやすいサブスクで別荘に滞在する2拠点生活のニーズが高まっているようだ。
■Sanu HP:https://2ndhome.sa-nu.com/

花のブーケ 月額1100円~/月1回/地域限定

花に癒やされる「おうち時間」
ハナクボお花の定期便

「お花が届くと家の中でも季節感が感じられた」「部屋の雰囲気が変わって癒やされる」など地元で評判のサブスクがある。高崎市鞘町にある「花のクボタ」の「ハナクボお花の定期便」だ。

このサブスクは、同店がすすめる季節のお花をブーケにして、定額で定期的に届けている。内容は、メインのお花に加え、葉物や小花など4~5種類と花を長持ちさせる液剤がセットになって1回分1,100円から(金額をプラスしてボリュームアップも可能)。基本は週1回だが、金額や回数は要望に応じる。同店の工藤和雅取締役専務によると、始めたのは2020年4月。「コロナで外出の機会が減り、少しでも明るい気持ちになって、お花で癒されてほしい」という想いから発案したという。定期便を始めてみると「会社の受付に置きたい」という法人の依頼も舞い込んだほか、「高齢のお母さんに毎週、お花を届けてほしい」という思わぬ要望も寄せられた。配達区域は店から約15分程度の高崎市内というから、まさに地域密着サブスクだ。初回お試しの際、花瓶をプレゼントするキャンペーンも行っている。「おうち時間」を気軽な気持ちで豊かにできそうだ。
■花のクボタ(027-326-1187) 公式LINEアカウント@868mqycn

カホン 2週間2000円~

メイドイン群馬の箱型打楽器
カホンレンタル

美しい木肌の箱を手でたたくと、弾んだ太鼓のような大きな音が響く。「打楽器カホンをもっと知ってほしい」と前橋市のカホンメーカーがサブスクを始めた。カホンとは、ペルー発祥の木製箱型打楽器だ。中は空洞になっていて響き線があり、柔らかい音色のなかにもドラムのようなサウンドが期待できる。「楽器初心者だけどできるかな」という人も心配なく、1人でも大勢のセッションでも楽しめる。

カホンメーカーは、演奏CDの制作をするほど音楽が大好きで庭園デザイナーでもある齋藤秀典さん(47)が代表を務める「サイトウグンマ」。様々なカホンを生産し、プロのツアーや学校の授業にも使われている。ティッシュケース型の「アガレカホン」=写真=は、軽くて木の質感を生かした無塗装。膝の上に乗せて演奏できる楽器だ。今年から2週間2000円(税込)のサブスクを開始している。料金を支払うとカホンが届き、楽しんだ後は期間内に返却する(返却送料はお客様負担)。気に入った際は、差額で本体を購入することもできる。この機会にカホンを試してみては。
■サイトウグンマ HP:https://saitogunma.thebase.in/  ℡080-5525-1128

コーヒー 月額1000円~

1日3回無料のコーヒー習慣 マイボトル持参者も お得に
JREパスポート

JR東日本では、「JREパスポート」を提示すると、対象店舗でお得なサービスが受けられるサブスクサービスを提供中。交通系ICカード「Suica」を持っている人ならスマートフォンから誰でも登録でき、駅ナカの飲食店などで各サービスが受けられる。「ベックスコーヒーショップ」では全72店舗でブレンドコーヒーSサイズ(ホットかアイス)1杯(通常250円)が1日3回まで無料となるプラン(月額3500円、初月は2500円)を利用できる。マイボトルを持参するとテイクアウトできるプラン(月額2800円、同2000円)も。県内では、高崎駅構内(新幹線改札内)にある2店舗と、群大病院内の1店舗。
■ベックスコーヒープラン会員登録サイト HP:https://jre.favy.jp/brands/becks

新聞 月額1300円~

離れて暮らす人へ 群馬の“旬”な情報を
朝日ぐんま定期購読

「県外に住んでいるのですが、朝日ぐんまを紙面で読むことはできますか?」―ウェブサイトで知ったという読者からの声を受け、昨年から朝日ぐんまでも定期購読のサービスを開始した。

申し込みは、ウェブサイト内の「朝日ぐんまオンラインショップ・ぐんま福まるしぇ」のバナーから「朝日ぐんま定期購読」に進み、1カ月、3カ月、6カ月のいずれかを選ぶ。料金(全て税込、送料無料)は1カ月(4号分)1300円、3カ月(12号分)3960円、6カ月(24号分)7920円。編集長の谷桂は「群馬の旬な情報や魅力が詰まった紙面を、県外で暮らす家族や、”群馬ファン”の友人などへ届けてみては?」と呼びかける。
■朝日ぐんま  HP: https://asahigunma.com ℡027-221-1435

掲載内容のコピーはできません。