この夏、HOTに 期間限定の体験・体感イベント 

桐生とみなかみで開催

今夏、桐生とみなかみで、期間限定のイベントが初開催! 「職人のまち」桐生を体感するイベント「ニッポンの神業ミュージアム」と、映像と音楽で創り出した作品群をめぐるイベント「チバームランド」を紹介する。(谷桂、上原道子)

桐生
日本の伝統技術 見て、触れて、巡って !

ヒロミさんが、刀匠・工藤さんの指導により打ち上げた日本刀

人気タレント・ヒロミさんがMCを務めるBS日テレの特別番組「発見!ニッポンの神業スペシャル!」と連動した体験型イベント「ニッポンの神業ミュージアム」が桐生で始まった。6月25日~11月6日。桐生のまち全体をミュージアムに見立てて、様々な職人が住む桐生の歴史や伝統技術を、めぐりながら体験してもらおうという企画だ。

同スペシャルは年4回シリーズの特番で、世界に誇る日本の伝統技術や先人の知恵を「神業」ととらえ、それらの発展や進化の秘密に迫り未来につなげていこうという番組。

メイン会場のギャラリー禅林

第一会場の、古民家「ギャラリー禅林(ぜんりん)」をはじめ、重要伝統的建造物群保存地区や本町通りに建つ店舗や工房など市内20カ所のポイントを巡るスタンプラリーを実施(スタンプ5個で1回抽選、会場は禅林)。各施設をモチーフにしたスタンプは桐生のデザイナー石井憲治さんが手掛けた。ポイントを巡るには、桐生駅、禅林、新桐生駅を結ぶ無料循環バス「神業号」や、レンタサイクルも利用できる。

同イベントのメイン会場でもある禅林の1階では、同番組第3弾で取り上げた「日本刀」をテーマに、材料となる「玉鋼」や刀作りで必要な道具類などを展示している。ヒロミさんが桐生在住の名刀工・工藤将成さんに弟子入りして完成させた実物の日本刀をケース越しに鑑賞できる。2階はシーズンごとに内容を変えて展示。24日までは、奈良の薬師寺再建に貢献した宮大工・西岡常市展、29日からは桐生の写真家・武耕平さんによる「桐生八木節まつり」の写真展を開催する。

禅林1階では「日本刀ができるまで」を紹介

番組プロデューサーで、同ミュージアム実行委員会会長を務める、BS日本の芦澤英祐さんは「伝統技術を紹介する番組だけで終わらせたくなかった。桐生には織物をはじめ、和紙や刀など日本人が誇るべき素晴らしい伝統技術がたくさんあることを多くの人に知ってもらいたい。そして、将来その道に進んでみようという若者が一人でも現れ、技術を引き継ぎ息づかせていってくれたら嬉しい」と話す。

今月30日には「桐生どまんなか市」に出店。9月には、工場見学ツアーや、同ミュージアム名誉館長のヒロミさんによるトークイベントなども実施予定。

■ニッポンの神業ミュージアム          11月6日まで
   HP: https://kamiwaza-m.jp/
   Instagram: @kamiwaza.kiryu
   Twitter:  @kamiwaza_kiryu

■ギャラリー禅林≪メイン会場≫
   桐生市本町4-73-3
   営業時間:午前10~午後5時
   入場料:無料

みなかみ
幻想的な映像の世界「チバームランド」を体験 あす16日から

様々なカラフルな模様や形がきらめく作品「風鳴館」。昼間のキャンプ場は、夜になると光輝く架空の村に

自然豊かな谷川岳のすそ野、みなかみ町相俣のリゾート施設「ちばむらオートキャンパーズリゾート」で、林の中や建物に映像作品を投影するナイトウォークイベント「輝くいのちが暮らす村・チバームランド」があす16日から10月30日まで、初開催される。

同リゾートは、千葉市の保養施設「高原千葉村」として長く管理運営されていたキャンプ場。2019年にみなかみ町に譲渡されたのを機に、ノルンみなかみスキー場を運営する「群馬スノーアライアンス」が、夏は赤谷湖に近いキャンプ場として、冬は雪遊びできるリゾート施設としてリニューアルした。

同イベントは、観光シーズンに合わせてもっと多くの人に利用してもらいたいと初企画。参加者は受付後、キャンプ場内に設定されたルートを歩いて進みながら、6つのスポットで投影される映像作品を楽しめる。森の木々の間を飛んでいるように見える「森のまもり神・Chibaum」や場内の建物がダンスホールのように見える「風鳴館」など6つのオリジナル作品が鑑賞できる。

幻想的な姿を光で表現したメイン作品の一つ
「森のまもり神・Chibaum」

全体の演出や構成を担当しているのは、舞台芸術として影絵制作取り組んだ経験を持つ、光の切り絵作家・酒井敦美さん。夢いっぱいの温かみある幻想的な「架空の村・チバームランド」を堪能できる。

音楽は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」の音楽や大河ドラマの「真田丸」の演奏などを手掛ける作曲家でミュージカルソー演奏者のサキタハヂメさんが担当する。サキタさんの音楽は、みなかみの鳥や虫の声、水や風の音を収録に使ったオリジナル曲だ。

さらに、「たくみの里七宝焼の家」2代目のアーティストで竹灯籠作家の福田由里さんも「竹あかり」のアートで参加して会場を盛り上げる。

鑑賞時間は、各約45~60分。同社の野村忍支配人は「子どもでも誰でも安心して楽しめます。光と映像の幻想的な、リニューアルした村にぜひ遊びに来てください」と呼び掛ける。

■チバームランド
HP: https://norn.co.jp/camp/chibamura/

7月16~10月30日が、金、土、日、祝日営業で、月23~8月21日は毎日開催。時間はいずれも、午後7~9時まで。荒天中止。前売りは、一般1800円、高校大学生1500円、中学生以下800円、小学生以下無料。当日券(一般2300円など)あり。開催当日のキャンプ場宿泊者は無料。イベント専用電話(080・8374・9419)。Instagram:@chibaumland

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