珍しい“夏の新ソバ”収穫中

渋川の赤城西麓で

夏ソバ収穫の様子

赤城山の西麓でソバの栽培、加工、販売を行う赤城深山ファーム(渋川市赤城町、髙井眞佐実社長)は、夏の新ソバの収穫を行い、ソバの実や粉など加工品の販売が始まった。

東京で長年、蕎麦(そば)店を営んでいた髙井社長は、「技が100%であっても100%の(良質な)素材でなければ100%の蕎麦にはならない」という信念のもと、母の出身地としてなじみのあった群馬に移住。2010年から耕作放棄地を使った無農薬のソバ栽培を本格的に開始した。こだわりのソバ作りについて髙井社長は「米や麦と異なりソバは劣化しやすい。高品質で鮮度が保てる美味しいソバを追求し試行錯誤を重ねました。一つひとつの作業の妥協点を上げ、技術のクオリティーも高められるよう常に努力しています」と話す。

関東近郊では秋に収穫される「秋ソバ」が一般的。そのため、同社のソバは北海道から九州まで全国の蕎麦店などで重宝され、爽やかな味わいが楽しめる「夏の新蕎麦」として好評を得ている。県内でも約10店舗で提供中だ。

同社は今年、夏ソバを124㌶栽培。6月から始まった収穫作業はまもなく終わり、その後、秋ソバの栽培に入るという。現在、実やソバ粉、パンケーキ用粉など加工品の直売を行っている(ネット通販あり)。同社0279-56-7403=午前8~午後5時、日祝休み、https://akagimiyamafarm.com/)。

■赤城深山ファームのソバを使っている県内の夏蕎麦提供店:
柚子の木(前橋)、三よし庵(同)、いけや(渋川)、一宮~いっくう~(高崎)、きむら(吉岡)、山形屋(安中)、まくらぎ(東吾妻)、あかぶ(昭和)、山水(沼田)など

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