「マイロックタウン、盛り上げたい」 地元の児童文学作家・加部鈴子さん

ネット小説 連載中 東吾妻町公式サイトで

町のシンボル「岩櫃山」など、岩をキーワードに町おこしを展開している東吾妻町では、地元を舞台にしたファンタジー小説「マイロックタウン~天狗と私の千年の恋」を町の運営するポータルサイトで6月から連載中。毎週2回更新されており、現在、物語はクライマックスに突入した。

挿絵:祐

主人公は、同町に住む高校生・妃芽。役場の町おこし担当である父の仕事を手伝うため、町内の岩の写真を撮りに行き、「大場の七不思議伝説」の地で謎の青年・三郎と出会う=写真は挿絵。不思議な力のある岩々に触れる度、妃芽に蘇る前世の記憶。その傍らにはいつもなぜか三郎の姿があった。前話では現在の町から、真田の悪政に苦しめられた江戸時代の「岩井村」へ。そこでの悲しい別れを思い出した妃芽は、再び現在に戻り・・・。

小説を執筆している同町在住の加部鈴子さんは「現在と過去、伝説と史実、現実と空想を織り交ぜた物語は、幕末の原町へと時代が移ります。妃芽と三郎の恋のゆくえを楽しみにしていてください。さらに、小説に登場する場所や食べ物を実際に巡ったり味わったりしながら、東吾妻町を楽しんでほしいですね」と話す。加部さんは、第10回ジュニア冒険小説大賞(2011年)を受賞し、「転校生は忍びのつかい」で作家デビュー。かつて真田の忍者が住んでいたという伝説の残る吾妻地域での町おこしイベントにも積極的に携わる。今回も同町を盛り上げたいと無償で作品を提供している。

東吾妻町ポータルサイト「マイロックタウン東吾妻」(https://myrocktown.com/)では、第1話から公開中。9月30日までの毎週火・金曜夕方に最新話が更新される。

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