食品支援に協力を フードバンクまえばし

余剰の食品を預かり、生活困窮者や福祉施設、子ども食堂などに無償配布を行うフードバンクまえばし(前橋市大手町)が食品提供を呼び掛けている。

5年前に開設された同所は、前橋市の委託を受けて、NPO三松会が運営。企業や個人から寄付された食品を預かり、市や子ども食堂などの依頼で配付している。寄付を受ける食品は個人や家庭、企業から提供されたもののほか、市内の郵便局や運動施設、コンビニなどに置かれた回収箱に寄せられたものなど。また、学校や職場内で呼びかけて、各家庭から寄せられたものを取りまとめて寄付するフードドライブという形態をとる協力者もある。

フードバンクは生活が安定するまでの一時的な食のセーフティネット。昨年4月から今年3月までに同所に寄付された食品は約24トンで、困窮者支援849件、施設関連支援192件に充てられた。コロナ禍以来、支援を求める人は増えており特に40~50代の単身者や外国人が目立つという。同所スタッフの浅田朋彦さんは「コロナで失業し、仕事に就くまでの応急的措置や生活保護開始までの支援が求められているようだ。多くの人に知ってもらい、可能な方には食品提供に協力をお願いしたい」と話す。より多くの支援を求め、今月から市内の中央公民館や支所、市民サービスセンターにも食品回収箱を置き、協力を呼びかける。※食品の提供を受けるには、まず市の生活自立相談センターに相談する必要がある。(027-226-1591 平日午前9時から午後5時)。

寄せられた食品をチェックするスタッフ。同所で求めているのは賞味期限が1カ月以上あり常温保存可能、未開封のもの。特に米(玄米)やレトルト食品、缶詰などの提供を歓迎。
掲載内容のコピーはできません。