前橋出身 孤高の彫刻家 村山琴泉を知って

ハラサワコレクション展開催
旧安田煉瓦倉庫で明日27日~9月4日まで

前橋市出身の彫刻家・村山琴泉(むらやま・きんせん 1885~1967)ら郷土作家による作品を紹介する美術展「ハラサワコレクションVol.10 明治生まれの孤高の彫刻家 村山琴泉と郷土の画家展」が明日27日から、市内の歴史的建造物「旧安田銀行担保倉庫」で開催される。9月4日まで。

美術愛好家・原澤氏のコレクションを同倉庫で展示するシリーズの10回目。今回は、原澤氏が所蔵する琴泉の彫刻作品75点全てが並ぶ。上野前橋藩士の家に生まれた琴泉は、16歳で上京し牙彫家(げちょうか)・金田兼次郎の門下生となった。兵役を終え帰郷して以後、50年以上にわたり人物を彫り続けた。皇室への献上品を彫ったほか、数々の展覧会で入選、入賞を重ねている。主催する原澤氏は「卓越した技術と表情豊かな彫刻作品から、琴泉の人や動物へのやさしいまなざしを感じていただければ」と話す。このほか、横堀角次郎(旧大胡村出身)や最善寺(旧荒砥村)を拠点に活躍した松野自得など郷土画家の作品も多数展示。問い合わせは原澤さん( 090-2568-1180 )へ。

村山琴泉作「豊穣」(31㎝、1952年)
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