ピアノの女王が日本の若手と共演

マルタ・アルゲリッチ 高崎芸術劇場に

©Adriano_Heitman

クラシック音楽界で世界的に最も高い評価を受けているピアニストの1人で、〝ピアノの女王〟と称されるマルタ・アルゲリッチの公演が、11月12日に高崎芸術劇場で行われる。アルゲリッチは、1941年アルゼンチン、ブエノスアイレス生まれ。65年ショパン国際ピアノコンクールで優勝を果たし、以降、個性的で活気あふれる響きが聞く者を魅了。98年から大分県の別府アルゲリッチ音楽祭で総監督を務めている。

今回は、アルゲリッチと何度も共演し98歳で亡くなったイスラエル生まれの「魔術的」バイオリニスト、イヴリー・ギトリスが今年、生誕100年であることから、「アルゲリッチ&フレンズ ~イヴリー・ギトリスへのオマージュ~」と題しての開催。ギトリスは、17年に別府アルゲリッチ音楽祭出演後、高崎と東京で演奏し、それが最後の来日になった。「イヴリー・ギトリスは私の人生にとって特別な人。彼は無数のインスピレーションを与えてくれた。ギトリスを想い出すことができる記念のコンサートに出演できることをうれしく思います」とアルゲリッチは言葉を寄せている。

出演するのは、アルゲリッチの他、二人と親交のあったピアノの海老彰子やバイオリンの辻彩奈、村田夏帆、弦楽四重奏カルテット・アマービレの若手トップアーティスト。曲目は、モーツァルトの「4手のためのピアノ・ソナタ ニ長調」(アルゲリッチ&海老)、フランクの「バイオリン・ソナタ イ長調」(辻&アルゲリッチ)など。担当者は「多くの伝説的音楽家と共演を重ねてきたアルゲリッチが日本の才気溢れる若手奏者たちとステージに登場します。どんな〝化学反応〟が起こるのか想像は尽きません」と語った。午後4時開演。全席指定S席9000円、A席 7000円、B席 5000円。25歳以下(座席指定不可)1000円。同劇場チケットセンター( 027-321-3900 )。

イヴリー・ギトリスのドキュメンタリー映像
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