よみがえる戦国絵巻 3年ぶり「箕輪城まつり」

高崎市 30日

高崎市箕郷町の国指定史跡「箕輪城」で30日、「第20回箕輪城まつり」が開催される。手づくり甲冑に身を包んだ参加者による武者行列や、長野軍対武田軍の攻防戦の再現=写真=など、戦国時代の合戦の様子がよみがえる。

難攻不落の山城として名高い箕輪城は日本百名城のひとつ。長野業尚が1512年に築城し、その後武田、織田、北条、徳川氏が治めた。市教委が城跡の整備事業を進めており、2016(平成28)年に「郭馬出西寅口門」を復元し、今年3月には、堀跡にかかる「本丸・蔵屋敷間木橋」が完成した。なお、整備工事の再開のため木橋の通行は今月末までとなっている。

午前9時半に同市箕輪支所で出陣式を行い、午前10時に武者行列がスタート、箕輪城に11時20分に到着し、午後1時半に鎮魂祭、攻防戦は午後2時から行われる。本丸跡ではフード出店や農産物販売の「箕輪城市」も。同実行委員会の福島辰郎さんは「コロナの影響で3年ぶりの観客を迎えての開催。地域で作り上げてきた手作りのまつりをぜひ楽しんで欲しい」と話す。当日、臨時駐車場(同支所・ふれあい公園・同市立箕輪小学校)と箕輪城を結ぶ無料のシャトルバスを運行(午前9~午後3時)。問い合わせは同支所地域振興課( 027-371-5111 )へ。

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