司法書士と精神保健福祉士が面談と電話で無料相談会

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前橋、高崎、太田3会場で25日に開催

「こんなことで…」と思わず気軽にご相談下さい! 群馬司法書士会(石橋修会長)は25日、経済問題や人間関係、精神不安など様々な悩みに無料で応じる「年末困りごと相談会」を前橋、高崎、太田の3会場で開く。前橋会場では「いのちを守る何でも相談会」と題し、司法書士と精神保健福祉士が内容に合わせて対面でのアドバイスも行う。「いのちを守る」をテーマに法律と心の専門家がタッグを組んで相談に応じるのは初の試みという。

同会は毎冬、各行政機関が閉庁する年末に合わせ、借金や解雇、生活保護、多重債務、養育費などに関する困りごと無料相談会を実施している。今年は前橋会場で「いのちを守る」をテーマに、法律問題に司法書士が応えるほか、「やる気が出ない」「すべてに疲れてしまった」「生きているのが辛い」など、心の悩みには精神保健福祉士が対応する無料相談会を企画。

群馬司法書士会の仲道宗弘企画部長(57)は「長引くコロナ下で労働面や金銭面に加え、育児や介護疲れ、いじめやパワハラなど深刻な悩みを抱える人が老若男女問わず急増しています。法的な問題と精神的な不安は、実は複雑に絡み合っているケースが少なくありません。それぞれのプロが両面から丁寧にアプローチし、解決の糸口を一緒に探っていく必要性を感じています」と企画意図を話す。

相談会は前橋、高崎、太田で実施。高崎市労使会館と太田市福祉会館は面談のみだが、前橋会場の群馬司法書士会館は面談と電話で相談に応じる。各会場とも25日午前10~午後4時で、相談希望者は事前申し込みが必要だ。「返済できない借金がある」「病気で働けず生活が苦しい」「職場でパワハラに遭い孤立している」「家族から暴力を受けている」「学校でいじめられている」など、様々な悩みに無料で応じる。仲道企画部長は、「困難な状況を誰かに話すことで、心が少し軽くなり、違ったものの見方や考え方、選択肢などに気付くことができます。ご自身やご家族、お知り合いの『大切な命』を守るため、是非ご相談下さい。どんな些細なことでも構いません。一人で悩みを抱え込まず、我々と一緒に解決策を考えていきましょう」と呼びかける。なお、当日の電話相談会専用窓口はフリーダイヤル( 0120-501-830 )。問い合わせは群馬司法書士会( 027-224-7763 ) 。        (中島美江子)

「困っている事があれば一人で抱え込まず相談して下さい」と話す仲道企画部長
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