ひな人形の販売が本格化

人形の館 石倉(吉岡)

人形の館石倉(吉岡)ではひな人形の販売が本格化し、県内外から多くの来客を迎えている。近年の流行は白や淡い色のものだが、今年は金屏風や赤毛氈といった伝統的な飾りの人気も高く、魔除けなどの意味を意識して求める人が多いという。同店の石倉健太専務は「ひな人形からは正絹の手触りを知り、衣装の柄から有職文様に込められた意味を知ることができる。ひし餅の色やひな壇の上座下座、人形の数にも意味があるなど学ぶことが多い」と話す。同店では道具や衣装などを自由に組み合わせて購入できるため、何度も訪問して家族で話し合うなど熱心な顧客もあるという。石倉専務は「お節句の思い出は、自分が愛されたという自信にもなる。祝う人の思いや熱意が込められたお雛様は、もらった人が次の世代に引き継いでゆく愛情のバトンです。お節句文化を守るのは人形店の使命。ひな人形の楽しさと素晴らしさを伝えたい」とほほ笑む。同店( 0279-54-4005 )。

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