おひなさま展示イベント  高級な享保雛や段飾りなど

中之条と甘楽で

今日3月3日は桃の節句。甘楽と中之条では、伝統的なひな人形の展示イベントが開かれている。

「永德齋作内裏雛」=中之条町歴史と民俗の博物館「ミュゼ」

中之条町歴史と民俗の博物館ミュゼでは15日まで、吾妻郡内外の雛人形や道具などを紹介するひなまつり展を開催中だ。江戸中期、後期に作られた、高級な道具や衣装が特徴の「享保雛(びな)」や「古今雛」のほか、明治から近現代のひな人形(内裏雛、段飾り、御殿飾り)、掛雛(掛け軸雛)、木目込雛など100体余りを展示。なかでも貴重なのは、同町の重要文化財にも指定されている「永德齋作有職雛一式」。明治から昭和にかけて活躍した、東京日本橋の人形師・永德齋による段飾りで、宮中で着用されていた衣装をもとに作られた豪華な雛人形だ。

なお、館内では蓄音機や黒電話、録音機など昭和30年代のお茶の間が体験できる「懐かしいむかしの道具展」も同時開催中。木曜休館。一般200円、小中学生100円。同館(0279-75-1922)。

「甘楽の雛祭り」メイン会場、旧甘楽二中に飾られた段飾り=写真は昨年

甘楽町では旧甘楽二中校舎(2、3階)をメイン会場に町内4カ所で、同町歴史民俗資料館企画展「甘楽の雛祭り」を開いている。4月9日まで。享保雛や昭和初期の7段飾りなど約2000体が飾られている。4会場のうち、旧甘楽二中と旧小幡藩武家屋敷松浦氏屋敷は入場無料、歴史民俗資料館(月曜休館)は高校生以上200円、国指定名勝楽山園は高校生以上300円。同町教育委員会(0274-64-8324)。

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