世界遺産登録9周年記念フェスタ

伊勢崎・田島弥平旧宅で 18日

田島弥平旧宅(観光ぐんま写真館提供)

世界文化遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つ伊勢崎市境島村の「田島弥平旧宅」(以下、旧宅)とその周辺で18日、世界遺産登録9周年を記念するイベントが開かれる。

田島弥平(1822~98年)没は江戸中期から蚕種(カイコの卵)製造が盛んだった境島村地区に暮らす農家で、自然の風を取り入れる「清涼育」を確立した人物。換気設備(ヤグラ)を備えた瓦屋根総二階建ての住居兼蚕室は、その後の養蚕農家建築の標準となった。

当日、旧宅エリアでは、旧宅主屋の1階の「上段の間」や、周辺に建つ蚕種製造民家、旧宅近くの大型養蚕農家で国登録有形文化財の「進成館」のヤグラ内部などが特別公開される。このほか、伊勢崎清明高書道部によるパフォーマンスも。さらに同地域に隣接する埼玉県深谷市と本庄市から、ゆるキャラ「ふっかちゃん」と「はにぽん」が駆けつけ、旧宅PRキャラクター「くわまる」との貴重なコラボ撮影会も(午前11時)。

一方、旧境島小学校エリアでは県内外から80店舗が出店。野菜やハンドメイド作品、アンティーク雑貨やレトロ家具などの物販のほか、ワークショップ、キッチンカーや行列のできる人気飲食店によるグルメも楽しめる。ほかに、芸能発表、座繰り体験、クイズスタンプラリーなど盛りだくさんだ。

午前10~午後3時。雨天決行。同フェス実行委( 0270-74-9345 =境島村公民館)へ。

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