高崎の山田健二さん 「20年の集大成に」

フェラーリの木製模型個展
13~19日

今展で展示する塗装したフェラーリ「F40」の木製模型と山田さん=高崎市内の自宅ギャラリーにて 

イタリア・フェラーリ社の高級スポーツカーをこよなく愛する高崎の山田健二さん(79)が、趣味で製作する木製模型の個展「フェラーリ木製モデラー 山田健二の世界」を13~19日、高崎のシティギャラリー第3展示室で開く。

山田さんは、市内デパート勤務の会社員時代に、スーパーカーの催事で展示した真っ赤なボディーに魅了され、以来、フェラーリの大ファンとなる。定年退職後、木材(バルサ材)をカッターナイフと紙やすりで削ってフェラーリの模型を作り始めた。個展は2010年から2年に1度のペースで開いてきた(20年はコロナで翌年に延期)。作品は自宅内のギャラリーで大切に保管、展示している。

木製であることがわかるよう、急きょ製作したという「250GTO」の一部。会場では白木のまま展示する

模型は外観が本物そっくりであるだけでなく、内装やエンジンルームなどの細部まで丁寧に再現されている。今展では、創業者のエンツォ・フェラーリ(1898 ~1988)が87年に発表した創業40周年記念モデル「F40」を展示。F40はこれまで、作品が木製であることを見る人に実感してもらうため敢えて塗装せず白木の状態で展示を重ねてきた。山田さんは「来年80歳の節目。最後の個展として今回、初めて塗装を施した。約20年間の集大成として皆さんに見ていただきたい」と話す。期間中は会場で模型制作について随時、説明を行う予定。

会場には「250 GT ルッソ」や「DINO(ディーノ) GT プロトタイプ」など新
作をふくむ16点に加え、水彩画も展示。山田さん(090・8584・1150)。

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