翻訳家・百々 佑利子さん  絵本読み聞かせの大切さ伝える

講演会  30日高崎で

絵本や児童文学などを通して子どもの健やかな成長を目指す高崎のNPO「時をつむぐ会」(続木美和子代表)は、高崎市総合福祉センターたまごホールで今月30日、児童文学の翻訳などで活躍する百々佑利子(ももゆりこ)さんの講演会を開く。

百々さんは、ニュージーランドのドロシー・バトラー著「クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々」=写真=を1984年、日本語に翻訳。同書は、重い障害のある女の子として生まれたクシュラの言葉と知能の発達に、母親の読み聞かせが大きな影響を及ぼしたという事実を、クシュラの祖母でもある著者が研究者として書いた論文だ。当時、日本でも大きな話題となり、40年近く経った今もなお、教育や子育てに関わる人たちなどを中心に支持され続けている。

同NPOの続木代表は、「百々さんは昨年、『クシュラの奇跡』を出版した『のら書店』の40周年を記念し、著者ドロシー・バトラー氏の生涯と、翻訳本出版の経緯をふり返る小冊子「バトラーさんの贈りもの」も手掛けました。講演会では百々さんが、この2冊にまつわるエピソードを中心に話します。絵本の読み聞かせによって想像することの大切さを考えるきっかけになれば嬉しいです」と話す。

午後1時半~同3時。参加費一般500円(支払いは当日)。18歳以下は無料。先着200人(満員になり次第締め切り)。

同会( 027-352-4613 )。

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