ぐんまのシンおにぎりのお店

ふっくらしてツヤツヤ
イートインできる

は新米の季節。誰もが気取らずに食べられるふっくらツヤツヤのおにぎりに注目が集まっています。全国的にも「おにぎりブーム到来」と言われ、県内でもおにぎり店が増加。イートインできる群馬のシン・おにぎり専門店を紹介します。 (谷 桂・上原道子)

和み家(太田)
「パクッ、ホロッ、ギッシリ」一個で味わえる プチ贅沢な絶品おにぎり

人気の「卵黄そぼろ」と「高菜明太子」おにぎり (@keikochimi)

梅やシャケなどスタンダードなものから牛肉やウナギ、カニなど豪華な具材まで、約50種類。ボリュームがあるのに一口食べたら止まらない絶品おにぎりを作る「和み家」は、スーパーなどが立ち並ぶ太田市新井町に2022年2月にオープンしたおにぎり専門店。

選りすぐりの新米コシヒカリに、沖縄の岩塩をまんべんなく使用。熊本産の高級のりで包む本格派だ。てっぺんに具材がこんもり。「パクッ」とかぶりつくと「ホロッ」と口の中に味わいが広がる。さらに、中にも具がぎっしりと詰まっている。たった1個で、一口目から最後まで楽しめ、満足感たっぷりの逸品だ。

オーダーが入ってから一個一個握るという町田ヒカル料理長(48)は、以前、イタリアンやフレンチを手掛けていたシェフ。その経験や技術をおにぎりの素朴な味に活かしている。町田料理長は「移動しながらでも、いつでも気軽にちょっとした贅沢を味わえるおにぎりを提供しています。お好きな具材を選んで、ぜひ一度、食べてみてください」と自信をみせる。

サイドメニューの豚汁(350円)は、炭火で軽くあぶった豚肉と大根、ニンジンがたっぷり。コショウが隠し味になっている。人気のセットメニュー(おにぎりと唐揚げ、出し巻き卵、豚汁、サラダ、つくだ煮3種、ドリンク)も好評提供中(1500~2000円)。


町田料理長(右)と店を盛り上げるインスタグラマーのけーちゃん
塩おにぎりのおかわりができるセットメニュー

☆読者とFMGUNMAを聴いた人には、おにぎり2個以上購入で豚汁をサービス!(9日まで)

■太田市新井町377-2
℡:0276-49-5123(電話での事前注文だとスムーズ)
営業時間:午前11~午後3時、午後5時半~7時。
不定休、駐車場なし。カウンター6席。
※ご飯が無くなり次第終了。
インスタグラム:@nagomiya2022(お店)、@keikochimi(けーちゃん)

米ト豆(高崎)
魚沼産の米にこだわったおにぎりと挽きたてコーヒーの店

おにぎりプレート「今日のごはん」。ガトーショコラやシフォンケーキ、プリンなど「今日のおやつ」(300円)も人気

高崎の群馬南中学近くに店舗を構えるのが、おにぎりと挽きたてコーヒーの店「米ト豆」(こめとまめ)。米どころ新潟県南魚沼市出身のオーナー秋田澄枝さん(53)は、20代で群馬に移住。小さい時から慣れ親しんだ「魚沼産のおいしいお米を、群馬の人にも食べてほしい」と思い続けてきた。子育てがひと段落し、30年経っても思いは続き、「故郷の米でおにぎり店をやりたい」と2023年2月に店をオープン。長年の夢を結実させた。

店内で提供されるメニューは、おにぎり(2個)と豚汁、小鉢、漬物がセットになった「今日のごはん」(1000円)。「こだわりのお米選び」は、魚沼の中でも味の信頼がおける特定農家から米を直接仕入れる。新米のシーズンは、米の味を引き出すため、水を少なくしてご飯を硬めに炊く工夫もしている。さらに大切なのが塩。日本海の海水を使ったまろやかな「藻塩」を使用することで、おにぎり全体にしっかりと旨みがいきわたっている。

具材は、梅、シャケ、コブ、明太子、ツナマヨ。ここから、好みの2個を選べる。中でも人気はシャケ。注文後、切り身を香りよく焼いて、粗くほぐしたたっぷりの具材を温かいご飯の中に入れてしっかり目に握っている。セットには、根菜たっぷりの豚汁とナッツを乗せた豆腐、小鉢を添える。優しい味わいと栄養バランスのとれたプレートで、お客さんはお腹いっぱい大満足に。食後は後味がスッキリするように焙煎されたオリジナルストレート「おにぎりやの珈琲」(500円)がおすすめ。秋田さんは「お米がおいしいねと言われ、とてもうれしいです。食べたいと思ったときに、ちょっと寄りたくなる店を目指しています」と、こだわりのおにぎりをこれからも作っていく。

店のキャラクター豚の置物「アンドレ」を持つオーナーの秋田さん

■高崎市三ツ寺町577-2
℡:なし
営業時間:午前11~午後5時(LO午後4時半)。
定休日:水、木。駐車場4台。
※ご飯が無くなり次第終了。イートインのみ。
インスタグラム:@kome_to_mame

おにぎりカフェ玉むすび(玉村)
無添加ランチが好評 「人が集い、にぎわい生むカフェに」

「本日のおにぎりランチ」(税込1100円)。オーナー樋口さんが「体にいいものを提供したい」と無添加にこだわり手作りする

玉村町、旧日光例幣使街道沿いの、かつて造り酒屋だった建物に今年3月、オープンしたのは「おにぎりカフェ 玉むすび」。オーナーの樋口さんが、中之条で出合い、そのおいしさに感動したというブランド米「花ゆかり」を使い、おにぎりを日々、提供している。

まちづくり団体にも所属する地元出身・在住の樋口さんは、「玉村の歴史を守り次世代につないでいくために、人がにぎやかに集える寄合所のようなカフェを作りたい」と地元に開業。屋号には「玉村」の「おむすび」で「縁をむすぶ」という意味を込めた。

おにぎり(税込240円~)は無添加にこだわった「うめ」「こんぶ」「ツナマヨ」「シャケ」「めんたいこ」「肉みそさんしょう」に加え、旬の期間限定(11月は「きのこ味噌」)など常時7種類の具材で展開。沖縄産の天然塩、有明のりなど品質が確かな材料のみを使用する。握り方は、硬めに炊いた白飯を三角の型で成形したあと軽く整えるだけ。もちもちし過ぎず米の一粒一粒が口の中で感じられ、かむほどに旨みが広がる。

単品のテイクアウトはもちろん、落ち着いた雰囲気の店内で味わえる「本日のおにぎりランチ」も好評。好きなおにぎり2個とメインのおかずのほか、サラダ、みそ汁、季節の地場産野菜などを使った総菜4種がセットで楽しめる。メニューは2日に一度変わる。

趣のある外観

■玉村町下新田619
℡:0270-65-2050(電話での事前注文だとスムーズ)
営業時間:午前11~午後4時、ランチは午前11時半~午後2時。
※ご飯が無くなり次第終了。
定休日:日曜と第1・3月曜。駐車場10台。
インスタグラム:@onigiri_tama.musubi

 

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