性的マイノリティ 支援する にじいろフェスタ開催

高崎のGメッセで
支援団体ハレルワ

LGBTQなどの当事者が、悩んでいること、社会に訴えたいことを企業の人も交え、話し合った交流会

LGBTQなど性的マイノリティの人をサポートするする支援団体が、当事者と様々な人が交流できるイベントを、今月3日に高崎のGメッセ群馬で行った。

健康や美容をテーマにしたイベント「ぐんまにじいろウェルネスフェスタ」を主催したのは、LGBTQなどを支援する一般社団法人「ハレルワ」(間々田久渚代表理事)。ドラッグストアや化粧品、薬品大手、病院、眼鏡店など健康や美容分野の協賛企業など8社がブースを出展。訪れた人の健康やメイクなどの相談に応じたほか、ハレルワのスタッフが作ったレインボーグッズの販売も行った。

さらに、出展した企業の社員と性的マイノリティの当事者約40人が意見を交換する交流会を実施。「LGBTQ+」をテーマに悩みや疑問に思ったこと、行政や職場、学校に対しての要望などをグループに分かれ話し合った。「いろいろなセクシュアリティがあることを知ってほしい」「もっと相談できる場がほしい」「履歴書の性別欄をなくして」「~くん、~さんで分けるのは止めてほしい」など参加者はメッセージに思いを込めた。

スタッフとして参加した星野貢汰さん(31=高崎)は「コロナでなかなかできなかったオフラインの会が、今日はできてとても楽しい。特別な人間ではないことを知ってほしい」と笑顔を見せた。参加者の高橋真菜さん(21=前橋)は「リラックスして話ができてうれしい。こういう場が増えたらいい」と語った。

LGBTQ+の人々が気軽に集まれる場「まちのほけんしつ」(前橋)を拠点に活動するハレルワの間々田代表は、「企業と当事者がお互いに打ち解けて話す場になってよかった。今日のように特別な日だけではなく、日常的に話せる環境が増えてほしい」と呼び掛けた。  (谷 桂)

主催した「ハレルワ」の間々田代表

■セクシャルマイノリティ支援団体「ハレルワ」
前橋市千代田町4-18-4
まちのほけんしつ https://hareruwa.org/
本人や家族からの相談を受け付ける「LINE相談」あり。赤い羽根共同募金など寄付募集中。

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