大賞受賞者喜びの声

朝日フォトコン2023 「晩秋の彩(いろどり)
田島 正義さん(74)
人生の3分の1を写真と共に

朝日フォトコン26年目の最後に大賞をいただき、心から感謝申し上げます。まだ、信じられない気持ちでいっぱいです。

この写真は、いつも散歩に行く伊勢崎の「伊与久沼」で冬の北風に吹かれて集まった落ち葉です。赤い桜や紫のハスの葉を撮影し、上下をトリミングして横長の作品にしました。

写真を始めたのは、身内の結婚式で撮影に失敗したことがきっかけです。地元の写真店やクラブだけでなく、全国の写真展や美術展を観るため、東京にも通いました。どういう写真が良いのか、どうしたら良くなるのか自問自答しながら勉強しました。人生の3分の1は写真と共にあったような気がします。その中で、自己満足ではなく審査員の方に「評価」をいただけたことこそが価値あることと感じています。毎月応募していた朝日フォトコンが終了するのが寂しくてたまりませんが、これからも大いに写真を楽しみたいと思っております。

第9回朝日中高生フォトコン 「眼力(がんりき)
伊勢崎工業高1年 川﨑 佑真さん(16)
愛犬の意外な鋭さ感じた1枚

1年前、押し入れに眠っていた父のカメラを見つけたことがきっかけで写真を始めました。コンテストに出品したのも初めてだったので、受賞の知らせにとても驚きました。

作品は夕方、愛犬と自宅の庭で遊んでいる時の1枚です。くわえているのは遊び過ぎてその日のうちにボロボロになってしまったおもちゃのボール。「取ってきたよ」と僕に見せに来たところを、何気なく撮りました。普段は心優しい性格の犬ですが、写真を見返すと意外にも鋭い「眼力」を感じ、タイトルにしました。ストロボを使ったことで、毛並みのつや感がうまく出せたと思っています。また、手前の草の緑や、くわえているボールの赤、光る眼の色のコントラストが効いた作品に仕上がりました。

カメラのほかに自転車も趣味で、動くものを撮るのが好きです。今後は「流し撮り」などにも挑戦し、自分にしか撮れない個性的な写真を撮っていきたいと思っています。

掲載内容のコピーはできません。