産学連携プロジェクト「これからメイセン」の作品初公開

3月2日「いせさき銘仙の日」
伊勢崎で31日まで 16日はトークセッションも

プロジェクトで制作された「これからメイセン」のテキスタイル 撮影:門田紘佳

「いせさき銘仙の日」(毎年3月の第1土曜)の記念イベント「ぶらぶらメイセン」が2~31日に開かれ、市内の各所で銘仙や織物にまつわる様々なイベントが展開される。

銘仙は、平織り、先染めの絹織物で、伊勢崎も産地の一つ。丈夫で着やすく、安価だったため、大正から昭和初期にかけて女性のふだん着やおしゃれ着として全国で親しまれてきた。イベントでは、東京造形大学と市内のアパレル会社「下城」とによる産学連携プロジェクトによって制作されたテキスタイル「これからメイセン」を、いせさき明治館と赤石楽舎の2会場で展示する。テキスタイル作品は、2020年に公開予定だったがコロナのため中止となり、のちに市へ寄付されたもの。赤石では16点、明治館では17点が展示される。イベントをプロデュースした同大の元特任教授・後藤大樹さんは「赤石楽舎では天井から吊るして飾り、テキスタイルの色と柄を楽しんでいただきます。いせさき明治館は日傘を使ったインスタレーション。身近な製品に形を変えることで、生地そのものとは違った魅力を楽しんでいただけたら」と話す。

16日午後2時からは赤石楽舎でトークセッション「銘仙の今と昔」。後藤さんをはじめ、21世紀メイセンプロジェクトの杉原みち子さん、世界有数のテキスタイル会社NUNOの須藤玲子さん、いせさき銘仙のアップサイクルに取り組むAyの村上采さんらが、布の未来について語り合う(観覧無料、予約不要)。問い合わせは同市観光物産協会( 0270-27-2759 )へ。

ほかにも同時開催のイベント多数。詳細は同協会HP( https://isesaki-kankou.com/info/buraburameisen/ )参照。

「これからメイセン」展示会場の一つ、いせさき明治館

 

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