百衣観音と森村酉三[10月11日号]

スポーツの秋。日本代表が快進撃を見せたラグビー・ワールドカップは、日本が準々決勝で敗れた南アフリカが優勝しました。今回のテーマは「にわかファン」で……。なんて思っていたら、10月25日号の「上州日和」で、森作理恵さんがお書きになっていました。その内容に同感です。日本代表が掲げたスローガンの「ワンチーム」。いいですよね。なぜか東京五輪のマラソン・競歩会場の札幌変更を巡る協議でも連呼されていましたが、それはちょっと違うような。

芸術の秋。渋川市で2日、上三原田の歌舞伎舞台の創建弐百年祭がありました。まず、桟敷席を覆う大屋根に圧倒されました。住民のみなさんが、40日かけて7本の跳ね木をアーチ型に組んだそうです。歌舞伎舞台中央を回す「柱立式回転機構」などの仕組みも紹介していただきました。すべて人力。多くの方が見えないところで力を合わせて、舞台を自在に変化させるのです。これぞまさに、「ワンチーム」。

読書の秋。本ではないのですが、館林市で3日、小学生新聞スクラップコンクールの表彰式がありました。新聞をはるだけではなく、子どもの自由な発想で作られたスクラップブックは見ていて楽しいです。記事をさらに深く追究したり、記事の感想に日記を添えたり。そして、こんなに丁寧に新聞を読んでくれている子どもたちがいるのかと思うと、感動でした。がんばらねば。

(朝日新聞社前橋総局長 熊谷 潤)

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