地元群馬の風景ベースに俯瞰で描いた新作 藤原泰佑展

前橋・画廊翠巒 あす17日から

前橋出身の画家、藤原泰佑さん(1988年生まれ)の個展があす17日から、同市の画廊翠巒(すいらん)で開かれる。「外の在(あ)る」をテーマに、前橋や高崎など郷里の風景をベースにした新作=写真=など約15点を発表する。25日まで。


藤原さんは、俯瞰(ふかん)した視点で新旧混在した街並みなどを描く、現代鳥瞰図ともいうべき風景作品で知られる気鋭アーティスト。地方の街に根付いた人々の記憶や歴史、街の風土を内包した、独自の景観を作り出す。今展では、達磨や鳥居など地域ごとの神社仏閣の特徴を取り入れた作品などが並ぶ。現在、山形市内にアトリエを構える藤原さんは、「都市との接続や、過去の伝統・文化とのつながりの中で土着的な風土を素養とし立ち現れる、混沌とした地方の〝今″を捉えることが、地方で生きている私自身の認識を問い直すことにつながるのだと思う」と話す。17 、25日は作家在廊予定。同画廊(027-223-6311)へ。

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