宇宙を知り、これからの宇宙に思い巡らせて

企画展「宇宙への挑戦」 ~人類と宇宙をめぐる過去・現在・未来~

現在、当館では企画展「宇宙への挑戦」を開催しています。11日まで、「seasonⅠ~月に向かって~」として人類が月を目指した歴史やアポロ計画などを紹介しました。月の石や月の砂の実物、月探査機「かぐや」からの映像、アポロ17号に搭乗した宇宙飛行士が着用した船内作業服などが見どころでした。

あす17日から始まる「seasonⅡ~月よりも遠くへ~」は3部構成で、ZONE1では「はやぶさ」「はやぶさ2」などの探査機を取り上げます。最近の研究では、「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星リュウグウの岩石の粒から、23種類のアミノ酸などが見つかったことが報告されました。その「はやぶさ2」の模型のほか、小惑星リュウグウから持ち帰ったサンプル(岩石の粒)のレプリカなどを展示します。

隕石と流星刀にスポットを当てたZONE2では当館所蔵の隕石を始め、幕末から明治にかけて活躍した榎本武揚が、隕石を材料にした刀(流星刀)をつくるために使った「白萩隕鉄」とその流星刀(長刀または短刀)を展示。流星刀は、普段は別々の場所で所蔵されていますが、10月22、23日の2日間に限り、長刀と短刀ともにそろいますので必見です。

ZONE3では「宇宙への進出」と題し、国際宇宙ステーション(ISS)、ロケット、宇宙飛行士のフライト品などを紹介。さらに、「こうのとり」9号機でISSに行った群馬県産キウイフルーツや向井千秋宇宙飛行士、IHIエアロスペースが開発に関わったイプシロンロケットなど、群馬と宇宙の関わりが分かる展示もあります。

また、体験コーナーでは宇宙飛行士選抜試験に挑戦したり、ローバー(探査車)を操作することができ、宇宙をより身近に感じることができるでしょう。今展を通して、宇宙に興味を持ち、宇宙を知り、これからの宇宙について思いを巡らせていただけたらと思います。

マーチソン隕石
ISSに接近する「こうのとり」9号機 ©NASA

県立自然史博物館
鳥羽 隆敏 さん

1974年生まれ。群馬大学卒業後、千代田町立西小学校、高崎市立金古南小学校、高崎市立片岡中学校の教諭を経て2020年より、県立自然史博物館に勤務。博物館では、天文や無脊椎動物(昆虫を除く)を担当。現在、開催中の「宇宙への挑戦」(2022年)が、初の企画展主担当となる

 

県立自然史博物館(富岡市上黒岩1674-1)■ 0274-60-1200 ■あす17日~11月20日まで■午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。入館には事前予約が必要■月曜休館■一般800円、大高生450円、中学生以下無料■10月2、16日はワークショップ、11月6日は「はやぶさ2」をテーマにした講演会、11月8日は天体観望会を実施

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