雪道の運転 [11月末の日曜早朝、着信があった…]

11月末の日曜早朝、着信があった。車の保険会社からだ。「深夜にお客様のドラレコが衝撃を感知したようですが、何かありましたか」と言う。
 
一瞬、凍り付いた。離れて暮らす長男の自動車保険には、もしもの時、保険会社へ自動的に連絡が行く「ドラレコ特約」を付けていたのだ。急いで本人に確認すると、「昨夜、雪でスリップして道路わきの石にぶつかった」とのこと。幸い、自身のケガも、人や車との接触もなかったと聞き、胸をなでおろした。
 
息子の住む所は豪雪地帯。本格的な雪シーズンを前に洗礼を受けた形だ。この日は今季初の積雪だったらしい。スタッドレスを履いていても油断は禁物だと、身をもって知ったことだろう。
 
碓氷峠のふもとにあった我が実家のあたりも降雪の多い地域だった。おかげで雪道の運転は父から実践的に習った。カーブ手前では数回に分けて減速。ブレーキを踏みながらハンドルを切らない。急制動、急ハンドル、カーブ途中でのギアチェンジ厳禁…などなど。
 
年末には群馬に帰省する我が子。家に着くまでに、いくつか峠を越えねばならない。果たして無事帰れるのか。

おっと、その前に自損したフロント部分の修理費問題が…。2021年、最後まで気が抜けない。

(上原道子)

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