門出の日 [先日、友人の25歳になる一人娘がめでたく入籍をした…]

先日、友人の25歳になる一人娘がめでたく入籍をした。10月22日に決めたと聞いた時すぐにはわからなかったが、聞くと「永遠(とわ)に夫婦」の日とのこと。幸せな語呂合わせに感心した。

調べてみると、定番の11月22日(いい夫婦)以外にも、2月7日(二人仲良く)、4月8日(出発)、7月22日(仲良し夫婦)、なんていうのも。縁起の良い日や二人の記念日の次に、「語呂合わせの良い日」は覚えやすさもあって入籍日に人気らしい。

気候が安定している秋は、ウェディングのベストシーズン。だが、長期化するコロナ禍は、人生の門出にも大きく影響を与えていると聞く。この若い二人も、準備に時間をかけようと式は来年を予定しているそうだが、その頃には皆がマスクなしの笑顔で集い、アクリル板のないテーブルで乾杯できる世の中であればと願う。

かくして彼女は、大学時代の同級生だという彼の住む県へと旅立っていった。母親として娘を気丈に送り出す友人を傍で見守ることしか出来なかったが、可愛い娘が、「永遠に~」と思える運命の人と出会えた幸せを、今は天国にいる父親もさぞかし喜んだのではないだろうか。いや、まだ早いよと、嘆いていたのだろうか。 (塩原亜希子)

 

 

掲載内容のコピーはできません。