地ビール [暑い、暑すぎる。ここ数日は幾分、和らいだが…]

暑い、暑すぎる。ここ数日は幾分、和らいだが「海の日」を含めた3連休は「記録的」「災害級」「殺人的」などの文字が踊り、大袈裟ではなく命の危険を感じる程だった。蒸し蒸しした夏の夜の一服の清涼剤と言えば何といってもビールだろう。キンキンに冷えた一杯をグビッと飲み干す瞬間は、まさに至福のひと時だ。
 
大手ビールメーカーの人気銘柄も良いが、小さな醸造所が造る地ビールも味わい深い。最近は、「工芸」「技術」「職人技」などを意味する言葉「CRAFT」を冠したクラフトビールという呼称の方が広く知られるようになった。香りや風味、商品名、原材料に至るまで、一つとして同じものがないのが魅力だ。
 
県内にも数々の醸造所があり、独自に開発した酵母を始め、地場産ホップや果物、地元の水を使って唯一無二の味を生み出している。海外の品評会で上位入賞するなど、クオリティの高い商品も多い。 そんな群馬の地ビール文化の一端に触れられるイベントが23日、高崎のもてなし広場で開かれる。高崎や中之条、片品で醸造されている地ビールが、料理と共に味わえるという。きっと、造り手の思いがこもった個性豊かな味に出会えるに違いない。最近、お腹の出っ張りが気になるところだが、当日は群馬の地ビールをお腹一杯楽しみたいと思う。

(中島美江子)

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